先週の話。
前の部署で一緒に仕事をしていた後輩女性と、仕事の打ち合わせをする機会があった。
打ち合わせを終えて席を立とうとした僕を彼女が呼び止め、他の仕事について質問されて、偉そうに答えた。
人事の経験が半年程度と浅い彼女は、コトの進め方が分からないということ。
僕としては今は部署が違うし、実務的なことに口をはさむのは良くないと思いつつ、進め方ということなら、と考えて自分なりにアドバイスした。
数日を経た今日、お礼メールをいただいた。
彼女としては、忙しい上司や部署の先輩に細かいことで相談するのが申し訳なく、また自身の力不足を日々痛感しており、どうして良いか分からなかった中で、僕のアドバイスで少し気持ちが楽になったということだった。
そう言ってもらえて良かったと思いつつ、「こういう姿勢、考え方ができるから、今の仕事に異動してきたんだろうなぁ」と実感したのです。
彼女が就いているのは、僕が11年近く前に初めて人事に異動してきて担った仕事。人事管理全般に携わる役割。
この業務、彼女より前は男性しかやったことがない。
人事管理というのは、生々しく泥臭い一面がある。それ故だろうか、当社では長い間「男性の職域」とされてきた。
しかし、近年そういうステレオタイプの思考はやめようと、人事で考えてきた。男女ではなく、その人の持っている資質で見る、そんな当たり前の意識で、固定概念を捨てていくんだ、と。
僕がやっていた人事管理も、「女性でも資質があれば、資質のない男性よりは遥かに良い」という判断に至り、女性として当社史上初めて配置されたのが、件の後輩女性というわけ。
母として育児をしながら、このポストを担う。間違いなくハードだけど、当社人事は彼女の持つポテンシャルを買ったのだ。
異動までの間、僕も一緒に仕事をしたが、さすがに大変そうだった。
しかし、資質は間違いないと思う。
彼女の周囲を気遣う姿勢や、人事管理の責任の重さ、難しさを実感して、自身の力不足を感じる謙虚さは、教えて身につくものではない。
自信家、横柄、上から目線、評論家・・・人事管理の担当者が避けなきゃいけないキャラだと僕は思っていて、自分も肝に銘じてきたつもり。
今回の話で、ますます「適材適所」だと思ったのでした。
僕も最初の頃は、「何もできない・・・」と悩んだもの。彼女に比べれば全然不真面目だったけど。
そう、真面目で頑張り過ぎるところは、ちょっと心配。
もうちょっと経験積めば楽になってくるけど・・・これもまた、教えられるモノではないんですね。
「女性活用」ということが、世間で言われている。いろんな意見があると思うが、僕は「性別じゃなく資質で仕事を」というスタンスであるべきと考えている。
ただし、従来女性がやっていなかった仕事に就いた場合、サポートは必要だろう。
部署は違うけど、会社の先輩、人事の先輩として、エールは贈り続けよう。
何より「アドバイスを求められる先輩」であり続ける努力を、自分もしていこうと思いやす。
・・・うん、まずそこですな。ポテンシャル十分の優秀な後輩のお陰で、身が引き締まりました!