映画 『永遠の0』 | 流れに任せて雑然と

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不鮮明な写真で申し訳ないですが・・・映画館で撮ったもの。


話題の映画『永遠の0』を観てきた。原作小説も大ヒットして、映画も好調な様子。


ネタばれになるような、細かいことは書かないけど、良い作品ですね。



戦争がテーマの映画だから、話は重いし、悲しい。「戦争を二度と起こしては行けない」という強いメッセージが、この作品には詰まっている。


僕がもう一つ、強く感じたことがある。


それは、「戦争を語り継ぐ」ということだ。



この物語の特徴は、戦後60年近い2004年に、特攻隊で亡くなったという宮部久蔵の孫が、宮部という人物を調べるというスタイルで綴られることである。


戦争の生き残りである年老いた人たちから、宮部の話を聞いて行く。いわば、「思い出話」。


そう、経験者はみんな老人だ。この方々の言葉を聞く機会は、どうしても少なくなってきている。


映画の中で、孫の青年が友人たちと口論になるシーンがある。老人たちから言葉を直接聞いていた青年は、友人に特攻隊を自爆テロと同じ扱いを受けたことに、腹を立てるのだ。


あの友人たちには観ている僕も怒りを覚えたが・・・現実はそんなものかもしれない。時代感覚の違いは否めない。


歴史の教科書で勉強はしていても、やはり温度感は異なってくる。それだけ今が平和だと言えるかもしれない。



結局、きちんと語り継いでいないのかも。。。


実際に経験した人が語ってくれる言葉を、大事に後世に繋いで行くことを、この映画は求めているような気がする。


「戦争を二度と起こしては行けない」ということは良い。ただ、単純に「あの戦争はダメ」では、何だか現実感のない伝わり方になってしまうと思うのだ。


映画の中の、孫の友人たちがそうであったように。


「あの頃に何が起こっていたのか」ということを、語り継いで行く責務が、日本人にはあると思う。


戦争を経験した方々は、戦後の復興も経験している。このような人たちの言葉を、真っ直ぐに受け止めて、ちゃんと次の世代に継承すること。


そんなことを強く感じた作品。



原作も読んでいたけど、映画化でも良さを失っていない。むしろ、演者の皆さんの熱演によって、「語り継がれる言葉の重み」は、より伝わってくる。


役者の皆さん、素晴らしい方揃いだけど、個人的には主演の岡田准一さんと、孫役の三浦春馬さんが良かった・・・特に三浦さんのラストの方の熱演はスバラシイです。


周囲では泣いている人が多かったけど、僕はどちらかと言えば背筋が伸びるような感じがしたなぁ・・・


良い作品でした!