与党71、全議席が確定 改憲勢力3分の2届かず
第25回参院選は22日、改選124議席の全当選者が確定した。
自民党が57議席、公明党は14議席となり、
与党で改選過半数の63を上回る71議席を獲得した。
憲法改正に前向きな「改憲勢力」は非改選とあわせ、国会発議に必要な
参院の3分の2(164議席)には及ばなかった。
野党第1党の立憲民主党は、改選前から議席を伸ばして17議席を得た。
安倍晋三首相(自民党総裁)は22日午後、
首相官邸で公明党の山口那津男代表と会談した。
引き続き結束して連立政権を進める方針を確認するとみられる。
これに先立ち、自公両党は幹事長・国会対策委員長会談を開き、参院選で
「連立政権に国民の一定の評価を得た。
選挙協力もうまくいった」との認識で一致した。
自民党は同日昼に臨時役員会を開いた。
菅義偉官房長官は22日午前の記者会見で
「与党で安定的な過半数をいただくことができた」と述べた。そのうえで
「経済再生、外交・安全保障の再構築、
全世代型社会保障の実現など
一つ一つの課題に取り組んできた結果だ」と強調した。
今回の参院選は改選定数が選挙区で1、比例代表で2増えた。
自民は32の1人区(改選定数1)の22で勝利し、比例も改選議席の19を維持した。
全体で57議席を得たものの、改選66議席から9減らして単独過半数を失った。
公明党は候補を擁立した7選挙区全てで議席を得た。比例も含めて14議席を獲得した。
立憲民主党は17議席で改選9議席から大幅に増やした。
国民民主党は6議席で改選8議席を下回った。
日本維新の会は改選7議席を上回る10議席を得た。
共産党は改選前から1議席減らして7議席だった。社民党は比例で1議席を得た。
吉田忠智前党首が政界復帰を果たした。
得票率が2%を超え、公職選挙法上の政党要件を維持した。
政治団体の「れいわ新選組」と「NHKから国民を守る党」は比例で2議席、
1議席をそれぞれ獲得した。政党要件を持たない諸派が比例で議席を得たのは、
非拘束名簿式を導入した2001年以降で初めてとなる。
比例代表では22日朝に全ての当選者が決まった。
自民党では山東昭子元参院副議長が現職最多の8選を決めた。
共産党の紙智子氏、日本維新の会の柴田巧、柳ケ瀬裕文両氏も議席を得た。
首相は12年12月の衆院選から国政選挙で6連勝となった。
6年半以上続く長期政権の基盤をさらに強固なものにした。
選挙戦では改憲が争点の一つだった。改憲の発議には
参院の3分の2以上の164議席が必要だ。
非改選の改憲勢力は79議席ある。改選で85議席が必要だったが、自民、公明に加えて
改憲に前向きな日本維新の会などの議席は81で、4議席足りなかった。
改憲に向けては国民民主党など野党側の協力が必要となる。
菅氏は22日午前の記者会見で「憲法審査会において各党が考え方を示し、
国民的な議論につなげるのが大事だ」と語った。首相は21日夜の民放番組で、
自らの総裁任期である21年9月までに憲法改正の国会発議と
国民投票を目指す考えを表明した。
自民が参院選公約で掲げた
10月の消費税率10%への引き上げも信任を得た。
首相は21日夜の民放番組で、増税の必要性を改めて示したうえで、
増税時の経済対策に関し「必要があればちゅうちょなく対応する」と語った。
年内に増税にあわせた経済対策をまとめる。
2019/7/22 11:01 日本経済新聞 ネット版
有権者の民意が出ました。
これで99・99%
10月から消費税が10%に増税されるでしょう。
増税が決まった以上、
何もしなければ2014年4月からの数か月間のような事態になります。
損害制御は早いに越したことはないですから、
黒田総裁には最後の大仕事をしっかりやってもらいたいと思います。
最後に、自民党の工作員・・・じゃなかった・・・
野党第1党の党首、枝野さん。
安倍総理と上手く談合できて良かったね(笑)
P・S
今回の選挙では改選議席を減らす事がわかっていた自民党が、
なぜ2人区の広島県で2人も擁立したのか?
※3人区ならわかるが・・・
ひょっとして広島選挙区は、ポスト安倍を巡る戦い、
菅VS岸田の代理戦争の舞台だったのかな?