IF(もしも、)⑪
おはようございます。s97です
《HIStory3-圈套》の予告第2段が出ましたね。
今回は、Jack&趙子編でした
左がJack(卞慶華Andy)、右が趙子(陳廷軒Kenny)
Jack君、ひたすら趙子君にご飯を食べさせてあげています
。
しっかりと餌付けをした後で、美味しく頂くって作戦でしょうか?
Jack君の本性がチラ見えするこの顔が素敵です
それでは11話です。どうぞ
このストーリーは、放送された越界をみて、s97が想像(妄想)した物語です。
読んでくださる方のイメージにそぐわない場合もございます
“こんな妄想をしてる人がいるのね!ふ~ん“
↑
こんな感じで気楽に読んでいただければ嬉しいです
倉庫は思ったよりも広く、しかも同じような段ボールが並んでいた。
振武はさっさと手前から中身を探し始めたけれど、俺は何だか気まずくて、
少し奥の方へと入り探し始めた。
このままじゃダメだよな。
振武の事、ちゃんと終わりにするって決めたんだ。
そういえば、こないだ宇豪にあの夢の話をしたのは、
自分の中では良かったんだって思ってる。
誰にも話せなかった重い荷物を、少し手伝ってもらえたみたいで・・・。
宇豪には少し悪い気もしたけど、アイツから聞いてきたってのもあるし、
まぁ、どうせ大して気になんてしないだろうしな。
だからもう、ちゃんと兄弟らしくしないと・・・
そんな事を考えていると、
「あったぞ。」と声が聞こえてきた。
「マジで?」
俺は、出来る限りの笑顔で振武の所に向う事にした。
振武の手には、確かに山盛りの縄跳びが入った段ボールがあった。
「ありがとう。助かったよ。
俺がもって行くからドア閉めておいて。」
そう言い段ボールを受け取ろうと手を掛けた。
なのに振武は離そうとしない。
「振武?」
振武の顔を覗き込むと、
「振文、聞きたいことがあるんだ。」
「ん?なんだよ」
笑顔のままで聞き返した。
「こないだ、熱を出して休んだ日。
お前、俺の部屋に入ったよな。
何で?」
自分の顔がみる間に凍りつくのが解った。
「何でって、、、」
俺が答えられずにいると、
「あの日、学校から帰ったらベッドが乱れてた。
おまえなんだろ?」
振武が、まっすぐに俺を見ているのがわかる。
「お前、俺の事が好きなんじゃないのか?」
下を向いた俺は、暫く黙ったままでいた。
そして、
「そうだよ。」
俺は今にも消え入りそうな小さな声で言った。
「俺、お前の事が好きなんだ。」
「俺もお前が好きだ。」
「違うんだ。
そういうんじゃないんだ。」
俺はひとつ、大きく息を吐き出した。
「お前が言うような、家族としての好きじゃないんだ。
そうじゃなくって・・・
俺・・
お前の体に触れたいとか、
お前の匂いをかぎたいとか、
お前にキスしたいとか、
それ以上の事とかも・・・
俺、そんな風に思ってるんだ。
気持ち悪いだろ。
だからもう・・・
俺に構わないで欲しいんだ。」
そう言うと、段ボールを持って倉庫を出た。
つづく》
※見たドラマの台詞・シーンを参考にさせて頂いております。画像はお借りしています。