輪島ふぐの日 | ペコちゃん

ペコちゃん

宜しくお願いします(^_-)-☆


いつもここに来て下さってコメント書いて下さる方、「いいね」を入れて下さる方々、毎日本当にありがとうございます。そしてフォローして下さる方にも心より御礼申し上げます、ありがとうございます。

2月9日の記念日は「輪島ふぐの日」です。石川県輪島市(わじまし)の輪島市役所産業部観光課内に事務局を置く「能登半島・輪島わのしま食楽部(クラブ)」が制定しました。
日付は「輪島ふぐ」の「ふ(2)ぐ(9)」と読む語呂合わせから。

記念日を通して「輪島ふぐ」の情報を発信するとともに地域の活性化を目指すことが目的。記念日は2021年(令和3年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されたばかりです。この日を中心として「輪島ふぐ」のPRイベントなどが実施されていましたが、本年は能登半島地震の最大被災地のひとつでもあり、本当に残念です。

能登地域ではトラフグをはじめとしてマフグ、ゴマフグ、ショウサイフグ、シロサバフグなど多様な天然フグが水揚げされていました。同市では輪島の港で水揚げされるこれらの天然フグを「輪島ふぐ」として商標登録をしてブランド化を図り、官民一体となって盛り上げている所でした。

輪島の港は天然フグ類の水揚げ量において日本一の記録を持っています。フグは味はもちろん、高タンパク・低カロリー・コラーゲンたっぷりで、美容や健康に良いとされます。輪島ではそんな美味しい天然フグ「輪島ふぐ」をリーズナブルな価格で提供。また、「輪島ふぐ」を使用した加工品やお菓子、土産品なども販売していました。

高級魚として有名なトラフグは、筆舌に尽くしがたい味で古来より日本人の舌を魅了してきました。最近では養殖によって生産量が増え、高級店だけでなく、一般店などでも取り扱われるようになっています。

トラフグは、体長70cm程度まで成長し、春に産卵を行います。餌として、小魚・甲殻類などを食べます。他のフグ類と同様に神経毒であるテトロドトキシンを含むため、調理には免許が必要。特に肝臓と卵巣は毒性が強いです。

石川県では1年以上も卵巣を塩漬けにした上、さらに糠(ぬか)に漬け込んで毒を抜いた珍味「河豚の卵巣の糠漬け」が食用として供されています。これは石川県の郷土料理であり、古くから食べられているのですが、実は解毒に至るプロセスは未だ解明されていません。

近年では、養殖する際に毒のある餌を与えない、飼育に温泉水を用いるなどの方法により、毒を持たないトラフグの養殖にも成功しており、今後の動向が注目されます。

フグについての記述はその他にも数多く散見されますが、呼称についての記述で興味深いのは、江戸時代末の1859(安政6)年に書かれた『蒹葭堂雑録(けんかどうざつろく)』の中に「長州赤間ヶ関(今の下関)の辺にて河豚は福の意義なればとて、祝儀事の贈物に用いて大に珍重するよし」とあることです。

現代の「当地では河豚を“福”にかけて“ふく”と呼びます」なんてコピーも、最近思いついたものではないことが歴史から裏付けられます。
またフグは「不具」「不遇」に通じるとして嫌われ、「フク」とにごらずに呼んだとも言われています。信仰深い江戸時代の人々が、縁起をかついだのかもしれません。

ところで外国ではglobe fish(英語)、Kugelfisch(ドイツ語)poisson-globe(フランス語)といったように「丸い魚」という意味で「ふくれる」に由来する名前が使われたり、puffer fish(英語)、buntal(マレー語)という水を噴出す「ふく」という意味に由来する名前が使われたりしています。
お隣の韓国では、フグは「ポク」もしくは「ポゴ」と呼ばれています。前者は「ふくれる」後者は「腹魚」という意味だそうです。

中国ではご存知のとおり「河豚」ですが、「河」は当地で一般的に食されていたフグが淡水産のメフグだったためで「豚」は美味なるもの、もしくは丸々と太ったものの意味だそうです。ただし現在の中国では学術用語としてのフクは「魨」です。

諸説あるふぐの呼称ですが、絶対に「ふぐ」でなくてはいけない、または「ふく」でなくてはいけない、なんていう決まりはないので、全国的には「フグ」、下関周辺ではときどき「フク」と呼んでみるなど、臨機応変に好きな呼び方を用いると良いのではないでしょうか。

最後に美味しそうなフグ料理をご紹介します。

◎ふぐ刺し
フグの身をお刺身にして、大きい円形のお皿に平たく円盤状に満遍なく盛り付けます。「べた盛り」が見た目も美しくて、切り身は箸で掬ってポン酢をつけて食べるのが一般的です~またもみじおろしも良いですね。
関西ではフグのことを「テッポウ」と呼ぶことから、「テッポウ刺し」を略して「てっさ」と呼ばれます。

◎フグの唐揚げ
フグの身をぶつ切りにして小麦粉をまぶして油で揚げ、ポン酢のたれや塩をまぶして食べます。

◎ふぐ鍋・ふぐ雑炊
ふぐ鍋は、魚の切り身鍋を指す「ちり」をつけて「ふぐちり」とも呼ばれます。関西では特に「てっちり」とも呼ばれます。ふぐ鍋は、昆布などで取ったダシ汁に、フグの切り身や骨を野菜などと一緒に土鍋に入れて煮込みます。付けダレとして、ふぐ刺しと同様にポン酢を用いることが一般的です。

江戸前(江戸料理)のふぐ鍋では、割り下に大量の醤油と砂糖を用いた、非常に甘辛い味付けも好まれます。鍋を食べた後に鍋の残りを塩で味を調整して、ご飯を入れて煮立たせると、ふぐ雑炊となります。どれも食べた事は無いのですが美味しそうですね。

一般的には高級魚であるフグで、まだまだ高嶺の花じゃなくて高値の魚ですが、一度は食べてみたいですね。そして能登半島地震の被災地の皆様には心からお見舞い申し上げますと共に、輪島朝市はじめ能登地域の観光も水産業も復興される事を心より祈念しています。


本日も来て下さって読んで頂きありがとうございました、心より感謝しています。