懐かしさと賑わいが息づく昭和焼鳥店

今回は、中国・北京で設計・施工した「昭和焼鳥店」の事例をご紹介します。 限られたスペースの中で、どうやって“昭和のノスタルジックな雰囲気”を再現しつつ、 現地の法規やお客様動線、施工条件に対応したのか――その工夫と設計思想を余すところなく解説します。 店舗開発を検討中の方、あるいは店舗デザインに興味のある方にとって、有用なヒントが詰まった内容です。

店舗概要

業態: 焼鳥店(昭和風居酒屋スタイル)
所在地: 中国・北京(市内中心部)
コンセプト: 昭和レトロ × 炭火焼鳥の臨場感 × 居心地の良さ

デザインコンセプト

昭和時代の賑わいと温かみを再現しつつ、 現代のゲストにも受け入れられる快適性を兼ね備えた空間──。 木材と暖色照明、レトロポスター、提灯や看板といったディテールで、“昭和の居酒屋の世界観”を演出しました。

設計上のポイント

素材と色の選定

内装は木材を基調とし、壁面には淡いベージュや暖色系を採用。 木と暖色のコントラストで「あたたかさ」と「懐かしさ」を演出。 床や座席にも和の質感を意識し、空間全体で統一感を持たせています。

動線と席配置の工夫

焼台をカウンター前に配置し、客席から焼き場が見えるように設計。 炭火の香りや音、調理風景のライブ感が、単なる食事以上の体験に。 テーブル席とカウンター席をうまく混在させ、客席回転率と居心地の両立を目指しました。

照明と雰囲気作り

裸電球や提灯を使った間接照明で、明るすぎず暗すぎずの“ちょうど良い灯り”。 光と影のコントラストによって空間に奥行きを与え、レトロなムードを強めています。 また壁面照明やスポットライトを効果的に使い、ポスターや看板などの装飾が映えるように演出しました。

施工時の苦労と中国現地事情への対応

中国の建築・消防規定は日本と異なるため、換気・排煙経路の確保に細心の注意を払いました。 また、素材の入手ルートが限られる中で、品質を落とさずコストを抑えるために現地業者との綿密な折衝を実施。 図面通りに進まない現場にも柔軟に対応し、設計と現場管理の両立を実現しました。

この事例から得られる教訓

  • 限られた坪数でも、ゾーニングと動線計画次第で世界観と居心地を両立できる。
  • “ライブ感”を前提に設計すれば、ただの飲食店ではなく空間体験を提供できる。
  • 中国現地の規制や施工事情を理解しておくことが、設計の成功を左右する。

まとめ

今回の昭和焼鳥店プロジェクトは、 「ノスタルジック × 炭火焼鳥 × 快適性」の3要素をバランスよくまとめた、 S8設計ならではの提案が形になった店舗です。 これから中国で飲食店を開店される方、あるいは店舗設計を検討中の方にとって、 この事例が少しでも参考になれば嬉しく思います。 他の事例や設計ノウハウについても、順次公開していきますので、ぜひブックマークしてご覧ください。

 

 

 

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