「天使のささやき」 や 「ソウル・トレインのテーマ」 などが70年前半に大ヒットしたことにより
この頃のグループと思われがちですが、(私もそう思っていました)
メンバーの変遷はあれ、 ”最も長く活動している女性ヴォーカル・トリオ” として
ギネス・ブックに載るほどの長寿グループだったのです。
63年にフィラデルフィアの高校の仲間3人で結成し、プロデューサー リチャード・バレット の
目にとまり スワン・レーベル からデビューしたのが64年です。
スワン時代は メンバーの入れ替わりは激しかったものの
フェイエット・ピンクニー、ヘレン・スコット、ジャネット・ジョーンズ の3人で
ほとんどの曲は録音されています。
ところが、66年に スワン が倒産し、リチャードはボストンに拠点を移しますが、
フェイエット 以外のメンバーが抜け、リチャード自身のレーベルの秘蔵っ子
シーラ・ファーガスン と ドナ・サマー の同級生の ヴァレリー・ホリデイ が67年に加入して
黄金期の ”スリー・ディグリーズ” になるのです。

左から ヴァレリー、シーラ、フェイエット ですが シーラ がリードを取る事が多かったようです。
ワーナー・セヴン・アーツ、メトロメディア からシングルをリリースしますがヒットせず、
70年に ルーレット からリリースした シャンテルズ のカバー 「メイビー」 が
ソウル部門で4位となる初の大ヒットとなっています。
彼女等の名前は知られる様になり、映画 「フレンチ・コネクション」 に出演して
モータウン から誘われる程になりますが、
「私達は第二の シュープリームス なんて嫌よ」 と断っています。 カッコイイ~
73年に フィラデルフィア・インターナショナル に移籍後は、「荒野のならず者」 が
オランダで1位になり、イギリスでは 「幸せの季節」 がトップ20に入り、
アメリカでは74年に 「ソウル・トレインのテーマ」 が1位となり大躍進が続くのです。
日本では、なんといっても 「天使のささやき」 が74年東京音楽祭で金賞を獲得して人気を決定づけました。
そして、松本隆=細野晴臣 の 「ミッドナイト・トレイン」
安井かずみ=筒美京平 の 「にがい涙」 (やっと出てきました) が日本で録音されるまでになったのです。
歌謡曲・ソウル とでもいいましょうか インパクトのある歌い出しと、たどたどしい日本語が
絶妙のアンバランス(?) で不思議な雰囲気を醸し出していますねえ。
ネットにもあまり載っていないので長々と書いてしまいましたが、この後もヒットを出し
イギリスの チャールズ皇太子 のお気に入りのグループになったりと活躍は続きました。
シーラ は脱退し、フェイエット は亡くなってしまいましたが、ヴァレリー は頑張っているようです。
でもこの曲の頃のメンバーが私にとっての ”スリー・ディグリーズ” でありました。

