有識者会議の最終報告によると、皇位継承順位に変更を加えることはないとの事でした。

天皇陛下 (61)
 ↓
文仁親王殿下 (56)
 ↓
悠仁親王殿下(15)


天皇陛下と、事実上の皇太子[Crown Prince]待遇である『皇嗣』の地位にある文仁親王殿下(※秋篠宮さま) との年齢差は、僅か5歳差しかありません。

今上陛下が、上皇陛下のように高齢を理由に譲位されるとして、85歳で退位されたとしても、文仁親王殿下は80歳で即位されることになります。

また、『退位特例法(※天皇の退位等に関する皇室典範特例法)』は、平成の天皇(※上皇陛下)1代限りの譲位のみを対象としたものであり、
皇室典範改正ないし、再び『特例法』を制定しない限り、皇位は終身制であることに変わりありません。

そうなると、文仁親王殿下が即位される年齢は、必然的に、それよりも高齢になってからということになります。


上皇陛下は、高齢を理由に譲位の御意志を表明されたのに加え、

「これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ」

と、皇位継承の安定についても述べられておりました。

しかし、有識者会議の最終報告は、皇位継承の安定に関する議論や、女性宮家に関する議論については、棚上げされたまま放置されています。



これは、単に『退位特例法』の制定に伴う 国会の『付帯決議』を、政府の有識者会議が無視したというよりかは、
畏れ多くも、御皇室の総意に対して、 政権がそっぽを向いたに等しい暴挙 である点に於いて、非常に許し難いものがあります!!

上皇陛下が、高齢による身体の衰えにより、天皇としての務めが困難になることを理由に『譲位』の御意志を示されたことからも、
天皇陛下から文仁親王殿下への皇位継承を、皇室として望んでおられるとは到底思えません。

 

 


そもそも、文仁親王殿下の『皇嗣』という称号についても、文仁親王殿下が皇太子になることを固辞されたことが理由とされており、
実際に、高齢での即位を否定する旨の ご発言をなされていたことからも、文仁親王殿下が皇位につくことを望んでおられないとみて間違いありません。



そして、平成30年( 2018年) 11月30日の文仁親王殿下の誕生日の記者会見において、新天皇が即位された年に行われる『大嘗祭』の公費負担に対して疑義を呈されたことがありましたが、
それも、政府や国民に対して、ご自身が皇位につくことが相応しくないと思われるよう、あえて『腹芸』をしているのだと推察しています。


しかし、それを知ってか知らずか、過去に前例のない『立皇嗣の礼』が半ば強引に執り行われ、
皇位継承の安定と、女性宮家を含めた皇族減少への対策が議論されるよりも前に、男系男子による継承が『既定路線』とされてしまったわけであります。

私は、現行の皇位継承順位に不安を感じずにはいられません!!