「日本が右傾化している!」

私が政治に関心を持った頃には、既に左翼系の人々によって警告されていたことでありましたが、
実際、そのようなオオカミ少年的な主張は昭和の時代からなされ続けてきたわけで、右傾化というよりは単に左翼に魅力がなくなっただけの話であります。

70年安保闘争が左翼同士の内ゲバや私刑によって凄惨さを極め、
あさま山荘事件のように、一般市民を人質に取って銃撃戦を行うような極悪非道を「革命」と言って憚らぬ連中が国民大衆の支持を失うのは必然であり、
80年代後半には、社会主義陣営にとって都合の悪い事実が次々と明らかにされるようになり、
東欧の民主化や、ソ連崩壊によって、共産主義の理論的な敗北が明らかにされてしまいました。

既に時代遅れとなった左翼に皆が魅力を感じなくなるのは必然であり、

決して、日本が右傾化したわけではないないのです。



……じゃあ、今の日本におけるナショナリズムの高まりに似た状況を表現するのに適当な言葉は何か?


わたしは『老化』が1番適当な表現かと思っています(笑)。