3月11日

今シーズン最多の雪が降ったこの日。
東北に住む者として、この日に触れないわけにはいきません。


東日本大震災


あれから4年が経ちました。

その年に結婚をし。
次の年に娘が生まれ。
その後も、入院したり、祖父が亡くなったり、妻の祖母がなくなったり、弟が結婚したり…。

色々な事があったけれど、被災地の復興がスムーズに進んでいるかというと、そうではないようです。

震災から1年後、陸前高田に行った時の衝撃。
やっぱり行ってみると、物凄い現実感に襲われる。
このリアルな感覚は、これからもずっと大切にしていきたいと思う。

震災後に生まれた娘を連れて、また被災地に行こう。
風化させない為に。

先日。

祖父の一周忌法要を終え、祖父の家に親戚が集まった時の話。


久々に会う叔父、叔母や従兄弟達と寿司をつまみつつ語らっておりました。

田舎の専業農家の広い家を走り回る娘に付き合いつつ、妻や母と交互に席に着きながら。


そのうち面倒臭くなりましてね。

夫婦ともども「命に関わるほど危ない場所はないし、泣いたら行けばいいか」と親としては最低ランクの発想で、のんびりと語らっておりました。


静かな時間が続いたので、一度様子を見に行こうと思い席を立ち、娘を探すと、茶の間に私の祖母とおりました。

そして、祖母が言うのです。


「偉いんだよ。おばあちゃんお菓子食べたいなぁ、なんて言ったら、ママのバッグからお菓子を出してきて、一緒に食べようって持ってきてくれたんだよ」


2歳。

そんなことも出来るのか…。


最低ランクの両親に似ることなく、人として正しく、優しい心遣い。

素晴らしいぞ、娘。


81歳も差があるふたり。

数回しか会っていないのに、妙にしっくりきていて、嬉しかった。



先日、同僚の誕生日プレゼントを探しに、久々に大型の書店に足を運んだ。

20代半ばになり、最近本を読み始めたと聞いたので、今年の誕生日は本を贈ろうと思ったからだ。


2週間程前から、ずっと考えていた。

本を読み始めた人には、どんな本が良いだろうか、と。


流行りの本。

読み易い本。

自分が好きな本。


何となくだけ決めて、着いた書店。

文庫本のコーナーで、候補の本や、自分が昔読んだことがある本をパラパラとめくる。



ん?


なんだ?この高揚感はっ!?



それはまるで鳥肌が立つようなザワザワとした感覚。

コートの中のニットと肌が擦れ合うのが分かるように、脳と全身が研ぎ澄ませれたような…。



本を読みたい。



自分でも驚く程の衝動。

結局、プレゼントに2冊。自分用に3冊本を買った。

さすがに文庫本2冊では寂しいので、これから本を読む彼女の為に、名前入りのチャームが付いたブックマーカーをプレゼントすることにした。



本はプレゼントしたことも、されたこともあるのだけれど、やっぱり良いものです。

受け手、出し手のメッセージが見え隠れする感じも含めて。


勿論、今回もメッセージを込めました。

読んだ時に解かるかどうかは分からないけれど、いつか気付いてくれるんじゃないかな?


少なくとも、潜在的に何か残るはず。

私がそうであったように…。