先日。
祖父の一周忌法要を終え、祖父の家に親戚が集まった時の話。
久々に会う叔父、叔母や従兄弟達と寿司をつまみつつ語らっておりました。
田舎の専業農家の広い家を走り回る娘に付き合いつつ、妻や母と交互に席に着きながら。
そのうち面倒臭くなりましてね。
夫婦ともども「命に関わるほど危ない場所はないし、泣いたら行けばいいか」と親としては最低ランクの発想で、のんびりと語らっておりました。
静かな時間が続いたので、一度様子を見に行こうと思い席を立ち、娘を探すと、茶の間に私の祖母とおりました。
そして、祖母が言うのです。
「偉いんだよ。おばあちゃんお菓子食べたいなぁ、なんて言ったら、ママのバッグからお菓子を出してきて、一緒に食べようって持ってきてくれたんだよ」
2歳。
そんなことも出来るのか…。
最低ランクの両親に似ることなく、人として正しく、優しい心遣い。
素晴らしいぞ、娘。
81歳も差があるふたり。
数回しか会っていないのに、妙にしっくりきていて、嬉しかった。
先日、同僚の誕生日プレゼントを探しに、久々に大型の書店に足を運んだ。
20代半ばになり、最近本を読み始めたと聞いたので、今年の誕生日は本を贈ろうと思ったからだ。
2週間程前から、ずっと考えていた。
本を読み始めた人には、どんな本が良いだろうか、と。
流行りの本。
読み易い本。
自分が好きな本。
何となくだけ決めて、着いた書店。
文庫本のコーナーで、候補の本や、自分が昔読んだことがある本をパラパラとめくる。
ん?
なんだ?この高揚感はっ!?
それはまるで鳥肌が立つようなザワザワとした感覚。
コートの中のニットと肌が擦れ合うのが分かるように、脳と全身が研ぎ澄ませれたような…。
本を読みたい。
自分でも驚く程の衝動。
結局、プレゼントに2冊。自分用に3冊本を買った。
さすがに文庫本2冊では寂しいので、これから本を読む彼女の為に、名前入りのチャームが付いたブックマーカーをプレゼントすることにした。
本はプレゼントしたことも、されたこともあるのだけれど、やっぱり良いものです。
受け手、出し手のメッセージが見え隠れする感じも含めて。
勿論、今回もメッセージを込めました。
読んだ時に解かるかどうかは分からないけれど、いつか気付いてくれるんじゃないかな?
少なくとも、潜在的に何か残るはず。
私がそうであったように…。