ラベンダーは鎮痛、精神安定に効能があるらしい。


そこは大久保通りから少し入ったビルの2階にあった。男女一人づつの2名体制である。


コースは足裏付きをと言ったものの、出来ないとの返答だ。
疲れメーターが1目盛あがるのを感じる。


施術台にあがり、女性のマッサージを受けた。思っていたよりは気持ちよかった。


富良野のラベンダー畑を見にいくのもいいかもしれない。

何でも本物に勝るものはないのだ。
直訳すると天使の砂浜。

入口でビーチサンダルに履き替え、いざプライベートビーチへと向う。


天使は暗闇にいた。もちろん水着姿だ。
BGMは波音。私は夜の海辺にいる。


日焼け止めを塗るがごとく、別室で洗体を受けた。
担当の小姐は深田恭子似の若く可愛らしい人だ。

人気店である理由はすぐ分かった。十分なサービスである。


すっかり上機嫌になった私が口ずさむのは、中村あゆみのあの曲である。

出社後、急に気分転換したくなり、昼から休みをもらって関内へむかった。

店は長者町交差点のビルにある。
ちなみに1Fは薬屋だ。


「ミス」とあるので、独身ばかり集めているのかと思ったが、どうやら私の担当は既婚らしい。

嫌な予感がする。


案の定、施術にはこれというべきものは無かった。薦められるままアロマコースを選んだのが敗因かもしれない。
野村前楽天監督なら初回の拙攻をぼやいたに違いない。


「中座して電話したい」というので「何用か?」と尋ねたら、今日は月2回のタイの宝くじ抽選日で、3時までに買いたいとのことだった。


目前に迫って計画性のない買い方だと思った。


ただ計画性のない休み方をしている人に、そんなことを言う資格はない。