今週に入り、奈良県の八経ヶ岳に行ってきました。

今回は一泊二日の全長23キロの行程で天川川合~弥山~弥山小屋(一泊)~八経ヶ岳~明星ヶ岳を経て天川川合を戻るというルートで行きました。

 

 

天川川合のバス停を降り、村役場方面へ歩き、登山口近くのつり橋を渡ると5分程で登山口へ到着です。

 

 

 

 

登山7時間と書かれていますが、午前10時近くのスタートでコースタイム通りに行けば遅くとも17時近くに小屋へ到着できそうです。

 

 

最初はなんて事のない若干急な上り坂から始まります。20分程歩くと見晴らしの良い鉄塔に出て最初の景色スポットが見えてきました。正面には観音峰(1377m)が見えます。

 

 

 

再び樹林帯に入り、景色は見込めませんが、坂は緩やかになり、軽快な足取りで前へ進みます。標高を稼ぎながら30分程度歩くと2つ目の鉄塔が見えてきました。

標高はおおよそ1100Ⅿ程度ここからは先ほどの観音峰に加え、稲村が岳も見えてきました。

 

 

鉄塔を過ぎるとここからは再度樹林帯に入り、10分程度で林道に出てきます。この林道を10分程度歩くと再び登山道に入ります。

 

 

 

林道から分かれた後は一山超える感じで100メートル程度の上り下りがあります。登山道の脇には土の色をしたヒキガエルもおりました。

 

 

 

山を下ると先ほどの林道と再度合流しました。地面を見る限り荒廃が進んでいて車が通っている様子は見られません。

 

 

ここからは勾配は少なめですが、景色が変わり映えがないため、精神的にきつく感じます。何とか登山口から2時間半程度で栃尾辻に出てきました。全行程のおおよそ半分と言ったところです。避難小屋になっていますが、パラックのようなもので中には何の設備もなくただ雨風が凌げるレベルのものでした。

 

 

天気も良く、風も適度に吹いていて歩くには最適のコンディションです。

少し休憩した後、再び歩き続けます。ここからも山が出てくるものの主に右側から巻くような感じで大きなアップダウンをさせられることもありません。

所々尾根が広くなり、天候が悪くなると道間違いをしてしまう箇所もあります。

 

 

 

このように所々切れている所もありますが、ロープが設置されていて通りにくい箇所はありません。

 

 

山を3つほど巻くと高崎横手出会に到着です。今日は狼平避難小屋を経由して弥山に向かいます。

 

 

ここからは沢へ向けて一方的に下り続けます。15分程度で沢の音が聞こえてきました。ここからさらに下り、弥山川に合流し避難小屋に到着です。

 

 

河原小屋方面の道には通行禁止の看板が置かれていました。

 

 

先ほどの栃尾辻の避難小屋と違い、管理が行き届いていて2階建ての作りで10名程度は収容できそうでした。小屋の近くでテントも張れるような場所もあります。

 

 

前日の寝不足からペースが上がらず既に15時近くになっていましたが、天気は崩れそうにもないのでで急ぐ心配はありません。

疲労困憊の中木段の登りが始まります。勾配自体は急ではないのでゆっくり途中鹿よけのゲートを超え木段はまだまだ続きます。

 

 

 

150メートル程標高を稼ぐと稜線に出てきて、今日の目的の弥山も見えてきました。

 

 

木に隠れた正面に見えるのは頂仙岳です。

 

 

木が無くなり、展望が効くようになってようやく八経ヶ岳を拝むことができました。右手に八経ヶ岳を望みながら、気持ちのいい尾根歩きです。

 

 

しばらく歩いていると小鹿の死体が登山道を塞いでいました。体の損傷もなく、腐敗も進んでいませんでした。

 

 

小鹿を後にすると弥山の入り口が見えてきました。鳥居をくぐり5分程で弥山山頂へ到着です。

 

 

 

山頂からみた八経ヶ岳(中心)と明星ヶ岳です(右奥)。登山ガイドなどで使われている写真もおそらくここからのものだと思われます。

 

 

境内の裏側へ行くと、踏み跡のようなものがあったので冒険したいと思いましたが、既に16時近くで、体力も消耗しきってきたので小屋へ行く事にしました。

 

 

宿泊予定の弥山小屋です。

小屋の主人によると土日祭日になると宿泊客は80名程度になる事もあるそうですが、今日は私と二人組の男性の3名だけだったのでゆっくりと過ごすことができました。

 

 

 

小屋の夕食です。豚の生姜焼きはボリュームたっぷりで美味しかったですね。