何度か取り上げている含み損銘柄の一つであるヤマダHⅮ(9831)の株価が冴えません。

今年に入っての日経平均株価は33193円から始まり3月8日終値で39688円で約19.5%も上昇しているにも関わらず、この銘柄は438円⇒431.8円と1.5%の下落とこの上昇相場の恩恵を全く受けておりません。

当然私の含み損も全く解消される見込みもなく、ストレスはたまるばかりです。

 

 

その原因としては以下の4点であると言えます。

 

1,業績の低迷

2,低配当性向

3,優待の改悪

4,後継経営者の不在

 

ヤマダHⅮ:第三四半期決算短信

https://www.yamada-holdings.jp/ir/kessan/2024/240201.pdf

ヤマダHⅮ:2024年3月期月次速報

https://www.yamada-holdings.jp/ir/monthly/2024/240305.pdf

 

最大の要因は業績の低迷です。売上の8割ほどを占めるデンキセグメントの数字が改善してきません。

このままでは4月に入って通期業績の下方修正のニュースが出てくると思われます。

昨年の決算短信を見ると過去2年の配当性向が約30%程度で推移しています。

 

仮に減益発表で一株利益が30円程度となれば配当額は10円となります。

昨年から2円の減配となり、ゴールデンウィーク頃には再び300円台の株価が見られるかもしれません。

 

株価上昇についてはここ数年の業績低迷から創業者である山田昇氏の経営手腕では短期での大幅な売上増、利益増を見込むことは難しいと言わざるを得ません。

とは言え家電小売りは前年から極端に売り上げが減る事はなく、増配と株主優待の拡充策を表明すればある程度の株価を持ち直す事は可能です。

自己資本比率は40%以上あり、配当性向を40%以上にしても問題はないと思われます。

 

 

数年前『長期優待の廃止』という改悪をした後も株価は冴えません。

再度長期保有者に対する優待券の交付枚数のプラスαや2000株保有者に対しての優待を新設してはどうでしょうか?

そもそも自社の利用優待券であり、家電は単価の高い商品が多く優待金額以上の買い物をしてもらい結果的に売り上げアップとなれば問題ないはずです。

 

現在の株価(431.8円)PBRも0.48倍と東証が要請している1倍までは程遠く、現在の経営者である創業者の山田昇氏では改善する意思がないと言えます。

また次期のヤマダHⅮの経営者の話も全く出てきません。

 

 

個人的にはこのように山田氏が株価低迷を放置しているならば、MBOで上場廃止してもらうか会社四季報によると保有株式が約15.1%となっている外国人株主たちに買い増してもらい、アクティビストとして経営参加してもらう事を願うばかりです。