次の【事例】を読み、下記の【設問】に答えなさい。なお、必要に応じて【資料】に掲載されている条文を参照しなさい。解答用紙は、表面(30行)のみを使用すること。
【事例】
A県の県立高校2年のXは、時事問題をめぐり、社会科の教師に暴言を吐き、これを諌めた校長に対しては暴力行為に及び、加えて、無免許運転でバイク事故を起こしたことが発覚したため、退学処分を受けた。退学処分を受けたのは平成22年3月31日である。Xは平成22年7月1日に、この退学処分を争うべく訴訟を提起した。当該訴訟の係属中に、同じ年に入学した同級生は卒業した。その後、X自身も高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)に合格した後、名門私立大学の法学部に合格し、平成24年8月現在同大学に在学中である。Xとしては、高校に復学したいとは全く思わないが、履歴書に「退学処分」とのるのは絶対にいやだと思っている。なお、現在も当該訴訟は係属中である。
【設問】
問1.Xが提起した訴訟としては、いかなる訴訟か。最も適切と考えられる訴訟形式の名称を答えなさい(行政事件訴訟法に明文で定められている抗告訴訟に限る。)。なお、本問において根拠条文を示す必要はない。
問2.上記設問1の訴訟は訴訟要件をみたしているか。現時点で最も問題となることが予測される訴訟要件を指摘した上で、根拠条文を示しつつ、検討しなさい。
問3.仮に退学処分を受けた1か月後にXが抗告訴訟を提起するとした場合、Xが仮の救済を求めるとすればいかなる手段によるべきか。根拠条文を条項まで示しなさい。
【資料】
行政事件訴訟法(抜粋)
3条・7条・9条・14条1項・25条・36条・37条・37条の5