タイトル通り、1回目のプレイスメント(実習)の団体が決まりまして、トラウマを抱えた難民の精神的支援を行う団体に決まりました!正直、1回目のプレイスメントはどこでも良い(って言ったらちょっと語弊があるかもですが・・・まぁあまり分野にこだわらずにご縁があったところで経験が得られれば良い)と思っていたので、自分の興味ドンピシャの団体に当たるだなんて、本当にラッキーでした。ちなみに学校側へ一応希望が出せるのですが、それは1.Mental health 2.Family & individual support 3.Aboriginal and Torres Strait Islander support 4. Migrant/Refugee/Asylum seeker support 5.Disability Supportで出していました。(え、4番目じゃん・・・って感じですよね、すみません皆さん実は難民支援はクラスの中でも人気の分野で、あまり上位に持ってきてもマッチングできないかなと思い、守りに入った結果、こういう並びになりました。Mental healthが第一希望なのは変わりませんが。)恐らくなんですが、レジュメの一番最初のまとめに"enjoy working with people from different backgrounds"と書き、主だったスキル・経験のところに"Work with people from diverse background with cultural sensitivity"と書いたこと、その根拠として前職で中南米担当をしたことや部署が多国籍部署であったことを記載したことが面接に呼ばれる決め手になったかなと思います。面接でもcultural sensitivityについては詳しく聞かれました。
ちなみにこちらの団体、UWAとのプレイスメントは長いことしておらず、今回久しぶりにUWAの生徒を受け入れるそうでそういう意味でもラッキーでした。あとはこの団体で働いたことのある人を二人知っているのですが(一人はTAFEの講師、もう一人はUWAの講師)二人ともとても人間的に尊敬できる人で、自分にかなり近い感覚を持っていると感じていたので、それも嬉しいですね。ちなみにUWAの講師には団体との面接前にちょっと雑談させてもらって「あなたはとても優しいし、きっとgood fitになるからきっと面接受かるわよ」と言われ・・・いやいや、ほんまかいなと思ったら本当に受かったの凄い。笑 やはり社風の合う・合わないって大事ですよね。
さて、面接ですがこういうことを聞かれました。
・どのくらいの頻度で働けるか?
・この団体を志望した動機は?
・どういう経験を得たいと思っているか?
・Cultural sensitivityとはどういうものだと理解している?
・大学院で学んだことをどのように生かせるか?(Theoryやフレームワークなど)
・(過去、中南米のセールスマン向けにワークショップをしていたという話から)そこでどのようにcultural sensitivityを発揮したか?この団体のクライアントに対してあなたはどのようなワークショップを開催できるか?
・トラウマを抱えたfamily/childrenと向き合った経験はあるか?向き合うに当たって気を付けるべき点は?
・いま目の前でクライアントがトラウマが引き金となった発作を引き起こしたらどうするか?
・セルフケア戦略
逆に私からは具体的なプロジェクトの内容や学生に期待すること、あとはクライアントがどのようなステータス(ビザ)で滞在しているのかを聞いてみました。
正直、面接はオワタ・・・と思いました。まず、てっきり個人あるいは家族のケースマネジメントが経験できると思っていたので、「得たい経験としては個々人とセッションをするにあたってのスキルを高めたいです。授業で習った~や~のアプローチを使ってみたい」なーんて言ったら「いや、学生が配属されるのはコミュニティ開発のチームだよ」と言われ、チーン
と、なりました。先に何の業務をするか聞いとけって話・・・
あとは授業でやっていなかったのもあるのですがtrauma recovery approachなどトラウマ周り?のアプローチについてもう少し話せた方が良かったかも知れません。せめて名前だけでも出せたらもう少し違ったかも・・・面接官もそれを引き出したそうでしたが、残念ながらそのご期待に応えられず。
良かった点は具体例をたくさん織り交ぜられたことでしょうか。やはり前職で中南米のセールスマン(英語が話せない)に対していかに理解してもらうための努力をしたか、アフリカのストリートチルドレン向けの活動をした際に彼らの攻撃的な態度にどう向き合ったか、自死遺族のサポートボランティアでどのようにgroup sessionの中でsafe spaceを作る&セルフケアの努力をしたか・・・等々、過去の自分の体験談を根拠に話せたのは良かったと思います。あとはこの分野への想いですかね・・・この団体の志望動機を聞かれて、高校生の時にビルマからの難民の方のスピーチで、彼がどれだけ自国と日本で大変な思いをしたかという話を聞き、それにどれだけその話に心を打たれ、自分が特権を持つ存在であるかを認識し、このような人たちを助ける使命感を強く感じたたかを話しました。正直、この話いつ思い出しても感情的になり、声が震えてしまうんですよね。(ちなみに高校生の時聞いた際は大号泣でした。学年で私だけ・・・恥ずかしい・・・汗)という訳で?!面接中も思い出してはちょっと声が震えてしまい・・・でもそれが逆に良かったのかも知れませんね。面接官に「あなたの気持ち、とても良く分かったし、伝わったわ」と言ってもらえました。今回のこの団体はauthenticityやhonestyで押すのが一番良いと思ったので(前述の前この団体で働いたことのある二人もとても根から素直で優しい人なんだろうなぁと思える二人)、そのアプローチは正解だったと思います。
思いもよらないところで、人生の中でふと「点と点が繋がったな」と思う瞬間があります。(そう、あのスティーブ・ジョブズのスピーチの通り。笑)あまり思い上がって美談にしたくはないのですが…今回のプレイスメントはそのひとつかも知れません。
せっかく得た機会。精一杯自分のできることをやりたいと思います。