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パワースポット 唐人石巨石群入口
案内板
四国遍路の中でも最南端となる足摺岬には第38番金剛福寺があり、まもなく目的地へ到着となる足摺岬の途中に「パワースポット」の看板があるものの、第37番岩本寺から2時間近くかかり、次のお寺へも長い道中となるためお遍路は素通りしてしまいます。
今回のゴールデンウィークは、足摺岬のパワースポット「唐人駄場遺蹟」、「唐人巨石群」を訪れました。遺跡のストーンサークルは世界最大級の規模と言われ、高さ6~7mの巨石が並ぶ唐人石は縄文時代のもので、人工的に整形・設置されたものだとされています。
道案内
土佐清水市街地から足摺岬へ車を走らせると辿り着く「唐人駄場」。縄文時代早期から弥生時代の石器や土器片が数多く出土した遺跡で、とても人工的に置いたとは思えない高さ6~7mもある巨石が積み上げれられた不思議な場所。石の間を歩いたり、登ったりすることができ、大きな岩の間に挟まるとまるで自分が蟻にでもなったような気分になる。
唐人駄場遺跡 所在地:高知県土佐清水市松尾977
周辺からは縄文時代の土器も発見されているようですが、こんな大きな巨石を移動させた当時の人々の知恵や、祭壇石や磐座(いわくら)と示されている石が残されており、この地が大海原からやってきた渡来人や、古代人の祈りの場であったことからも本当のパワースポットであったことを実感させられます。
さて、巨石群に残されている亀頭石や亀の背石から、岬を更に進んで行くと竜宮神社に至ることから、昔話の竜宮伝説に通ずるものもあり、海岸に残る白山洞門には白山神社が奉られていることや、この地で生まれ育ったジョン万次郎が太平洋の反対側まで連れていかれた事実からも大きな世界観も感じさせられました。
今から1200年前に足摺岬を訪れた弘法大師(空海)によって発見された足摺温泉についても、泉質が単純弱放射能冷鉱泉と言うことから、この温泉の効能を知って入浴していた大師の眼力にもパワーを感じずにはおれません。
四国遍路は、弘法大師空海にゆかりのある88ケ所の札所(寺院)を廻る巡礼をさしますが、大師が悟りを開いた霊跡や修行した場所が至るところにあることから、これからはもう少し足をさし向けて行きたいと思います。