第12番焼山寺の参拝を終えた私は、その後13番大日寺、14番常楽寺、15番国分寺と参拝し、16番観音寺を参拝していると、背後に自転車のブレーキをかける音が響き、納経所の場所を尋ねるピーターさんの姿がありました。
車で巡拝を進める私に、自転車のピーターさんが追いつけるわけがなく、「ピーターさん?」と声をかけたものの、英語が堪能でないため人違いと思い、「ソーリー、間違えました」と伝えると、「悪くない、悪くないオッケイ」と、ぎこちない会話が再開しました。
詳しく聞くと、過去に17番井戸寺まで参拝してあったため、焼山寺で別れたあと16番観音寺を目指して直接走ってきたとの話で、まさか会うことはないと思っていたピーターさんと再会できましたが、自転車と車の離れた場所での再会は奇跡的でもありました。
ここでラインの交換とともに、車に持参していた名古屋名物「ういろう」を手渡すと、この後に「初めて食べた、美味しかった」とのラインが届き、アメリカからご両親と妹さんが来日された際にも連絡を取り合いました。
満願の連絡 昨年5月
ラインのやりとり
昨年12月7日
昨年12月の四国遍路で今治市のピーターさんを尋ねた際に電話をかけて再会することになりました。
「キンチョーした」
「なに、何?」
「日本語の電話会話は初めてだった」
外国人とは言え、彼が日本の学校で英語を教えている教師のため、私は安心して日本語で話せますが、ピーターさんの人柄が良いことと、お互いにストレートと言うか、正直な本音で話せることから唯一の外国人となりました。
もう、一年も経過していました。