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5月10日(土) 奈良県
第6番寺から9番寺まで
5月11日(日) 滋賀県
第10番寺から第15番今熊野観音寺まで
 
昨日訪れた今熊野観音寺は京都の泉涌寺の中にある弘法大師が開基したお寺です。泉涌寺の山内にあるため、泉涌寺の塔頭寺のように思われますが、空海がここで熊野権現に授けられた十一面観音を自ら彫った観音像の胎内に納め、嵯峨天皇の勅願で堂宇を建立した歴史あるお寺です。

新那智山観音寺 鳥居橋 通称名は今熊野観音寺

京都市東山区泉涌寺山内32

 

子護大師像

像の周りは四国八十八ヶ所のお砂踏み

手水舎

鐘楼

五智の井 弘法大師の霊水

本堂と境内

 

境内はモミジの紅葉の名所

稲荷社と熊野権現社

 

 

大師堂

武見太郎氏の銅像

大講堂

 

観光寺院の多い西国三十三所の中で唯一拝観料も駐車場も無料の寺院で、開基した空海が熊野権現に授けられた観音像を本尊の胎内に納めたお寺だけに、修験者や山岳信仰の流れを残しており、本堂前の境内には神様の熊野権現の社が奉られています。

 

「西国の二ヶ寺で一万円近くかかって」

    「うちは駐車場も拝観料も無料だから」

「やっと四国遍路のような雰囲気で参拝できました」

    「秋のモミジの紅葉の時にも寄ってよ」

「はい、勿論ですね」

 

土曜と日曜日の2日間で初めて大きな声で読経し、納経所でゆっくりと会話を交わすことができましたが、西国だけでなく拝観料と駐車料金が当り前の京都市の中で、何度訪れても賽銭だけで巡拝できる環境と、真言密教と山岳信仰の雰囲気を残す雰囲気は西国巡礼で私が一番好きな環境にあります。