2016年04月24日 http://s281218.livedoor.blog/archives/2805831.html
今年はコロナ禍によって、例年なら5月から張るテントを、今月8月7日に設営したばかりでしたが、設営した夜にクマが渡辺さんのテントから絵の具を持ち去り、翌日には渡辺さんのテントから30メートルほど離れたテントの女性がクマによりケガを負う事故が起こりました。
この事故によって、小梨平の野営場はキャンプが禁止となり、テント生活が送れなくなった渡辺さんは当日ホテルに宿泊したものの、このままテントの再開が見通せない中で、テントを張ってもクマは油絵の絵の具も好物としており、過去にも何度か被害にあっているため環境省とキャンプ場が協議して現在使用されていないかつてのCケビンに引っ越すことになりました。
「来年は来れなくなるかもしんねぇから」
「縁起でもないから…」
「もうオレも81だぜぇ」
「… … …」
テントを張った翌日にこんな会話をしていましたが、たかだかテントと言ってもトラック2台分の荷物があり、人の手助けがなければ一人ではテントが設営できない規模となっていましたが、これからは台風でも避難する心配もなく、荷物を何度も持ち込まなくても良い部屋が提供されました。
このCケビンは畳6畳と押入れや流し場があり、かつては我家の宿泊場所にしていた部屋ですが、老朽化して現在は使われていないものの、現在でも十分使用に耐えられる建物のため、来年の心配をしていた渡辺さんも今まで以上の滞在になりそうです。
このホームレス画伯の呼び名は私が命名し、かつて上高地の人気1位ブログだった私のヤフーブログで世界に発信されたもので、この山小屋と言うか、別荘のような生活となった現状から、これからはホームレスとは呼べない雰囲気となりました。
小梨平のキャンプ場を運営するアルプス観光にはテント禁止はコロナ禍と悪天候に続いての追い討ちになりますが、これまであまりにも無秩序になっていた上高地のキャンパーへの警鐘ととらえ、お客さんを詰め込んでニワトリのケージのようになったテントから、かつての趣のあるキャンプ場として再起して欲しいものです。
上高地を描いて61年の渡辺さんには敵いませんが、私と家内も初めて上高地へ入った昭和49年から数えて46年となり、環境省のボランティアとなって5年目となりました。
マイカー規制の上高地へ自由に入るためタクシー会社の営業認可を受け、ペット禁止の中へ相棒リマとともに入るなど好き放題の上高地でしたが、これからは上高地に必要とされるボランティアに変身していきたいと思います。
8月23日の一言