明治二十二年七月三十一日(陰暦七月四日)午前六時十七分
本席身上御障りに付願
さあ/\/\/\、どういう事を言い掛ける。何にも分かろうまい/\。
世界の道理事情の処、神の道は分かり難くい/\といえども、世界の道理上の処、一寸分かるやろう/\。
神一条の道は大変であろう。
長らえての道の処、分かり難くいといえども、なれど世界の道理上から思やんすれば、分からんであろうまい。
どんな事を定めるのも、神一条の道を以て定める。
どうもならんから世上道理上の道、一寸通してあるのやで。
神一条の道をどうでも聞き分けにゃならん。
長らえての道の処分かり難くい。よう聞き分けてくれ/\。
どんな事も、さあ世界ありながらどんならん。
余儀無きの道でないで/\。よう聞き分けてくれ/\。
さあ/\世界の道は何処でも付けられる。
世界の道を以てあちらにもこちらにも本部や、偽の本部やと言うて居る理 聞かしたい。
どんな事でも聞かしてある。
一日も早く理を見せたい。
鏡やしきの理を失う、失う。
さあ/\理を失う処、急がしい事情知らずして、年が明けたら、お陰や/\。
国会が開ける。
何にも分からず、開けたらと言うて居る。
急がしい事はその日来にゃ分からん。
一寸事情ありて治めて居る。
日々は通れる。早く聞かねばどうもならん。
よう聞いて置かねばならん。
元一つ鏡というは、内から言うのやあろうまい。世界から神の理を見て鏡やしきと言うのや。
鏡というは何処から何処まで分かるが鏡やしき。
聞かにゃ分からん事ではどうもならん。
もうこれ年限に徳を付けてある。
心だけ皆それ/\授けてある。
めん/\徳が付けてある。
その徳だけをめん/\よう働かさん。
第一どうも成らん。鏡曇らしてはどんならん。
鏡やしきに曇りありては救ける事は出けん。
しんが濁れば傍が皆濁る。
濁せ/\、濁してはどんならん。
それ/\の処より濁す者ありてはどんならん、それ/\の処より濁す者ありてはどんならん。日々の話はその場だけや。
どんな者が来ても心だけの守護。
寄り来る処、日々種を蒔く、一つ種を蒔く。
旬々の理を見て蒔けば皆実がのる。
旬を過ぎて蒔けばあちらへ流れ、遅れてどんならん/\、とんとどんならん。
話聞いて日々の処、もう何年経ったら/\要らん。
一日の理が治まれば生涯の理というは、ちゃんと筆に知らして一々話してくれるがよい。
本文を、上に示しました。
先ず、基礎知識を、確認しておきます。
●世界の道理上の処、一寸分かるやろう 「一寸」とは始まりだしの、ちょと話の意味を示します。
●神一条の道は大変であろう。 「神一条の道」は「神一如」で、全ては神であるという道の意味。
●どうもならんから世上道理上の道、一寸通してあるのやで。 「どうも」は同も、同じくの意味。
神一如に、同じくならないから、世上の道理の道を、始まりの道に通してあるのやで、と訳す。
●神一条の道をどうでも聞き分けにゃならん。 「神一条の道」は「神一如」で、一致するようせよ。
●余儀無きの道でないで/\。よう聞き分けてくれ/\。「余儀なき」は「絶対に通るべき道」の意味。
つまり、「よう」は、幼で、おまえたちは幼いから「一寸」から通しているという意味。
●さあ/\世界の道は何処でも付けられる。 「どこでも」は、天理教以外のどこでもという意味。
●世界の道を以てあちらにもこちらにも本部や、偽の本部やと言うて居る理 聞かしたい。
本部をつくろう、偽の本部を作ろうと、「言うて居る理」 代表例で示せば、大隈重信の大日本立教皇道会の企て、伊藤博文の靖国神社建立など、みきを見習って、宗教の本部を作ろうと言うていたこと。
●どんな事でも聞かしてある。 「どんな」は、鈍なの意味で、阿呆になること。
●一日も早く理を見せたい。鏡やしきの理を失う、失う。 「鏡やしきの理を失う」 即、鈍になる。
●さあ/\理を失う処、急がしい事情知らずして、年が明けたら、お陰や/\。国会が開ける。
「さあ/\」 朝朝のいみで夜明けを告げるときにいう。
「鏡やしきの理を失う」 すべてを映すビンではなくなること。
●何にも分からず、開けたらと言うて居る。
●急がしい事はその日来にゃ分からん。 神がせいているものは、150年後の2019年令和元年にわかる。
2019年に発生した新型コロナウイルス感染症は、
COVID-19の正式名称で呼ばれる。
●一寸事情ありて治めて居る。 「一寸事情ありて」は、始めかけの事情があっての意味。
●日々は通れる。早く聞かねばどうもならん。 「どうもならん」は、教えと同一にならんの意味。
●よう聞いて置かねばならん。 「よう」は、幼で幼いという意味。教えを聞いて育てという意味。
●元一つ鏡というは、内から言うのやあろうまい。世界から神の理を見て鏡やしきと言うのや。
これは、お叱りである。
●鏡というは何処から何処まで分かるが鏡やしき。 以下がその事実を証明する。
150年後の中国の10大ニュース 【19年の10大ニュース】経済成長にブレーキ
【第1位】米中貿易摩擦が一段と激化 【第2位】景気の減速鮮明、GDP伸び率は過去最低
●聞かにゃ分からん事ではどうもならん。 「聞かにゃ分からん事」とは、天啓を頼る状態のこと。
●もうこれ年限に徳を付けてある。 「年限に徳を付けて」は正しくは「年限に説くを付けて」である。
●心だけ皆それ/\授けてある。
●めん/\徳が付けてある。その徳だけをめん/\よう働かさん。 「説き知らせても働かせない」
●第一どうも成らん。鏡曇らしてはどんならん。鏡やしきに曇りありては救ける事は出けん。
もう読み取り方の基礎はご理解いただけたであろう。
深谷さんは身の知らせを説けない、諸井さんも身の知らせを説かない。
知らせがないのは、あっても理解できないのは、曇りがあるからだ。
天理教団教理の中心人物は、心無残であって、教えあれども、貧乏せいを本気で通っていない。教理のしろうとである。導かれて信者のむねも濁る。
しんが濁れば傍が皆濁る。
濁せ/\、濁してはどんならん。
それ/\の処より濁す者ありてはどんならん、それ/\の処より濁す者ありてはどんならん。日々の話はその場だけや。
どんな者が来ても心だけの守護。
寄り来る処、日々種を蒔く、一つ種を蒔く。
旬々の理を見て蒔けば皆実がのる。
旬を過ぎて蒔けばあちらへ流れ、遅れてどんならん/\、
とんとどんならん。
話聞いて日々の処、もう何年経ったら/\要らん。
一日の理が治まれば生涯の理というは、
ちゃんと筆に知らして一々話してくれるがよい。
ここでも 、基礎知識を、確認しておきます。
●しんが濁れば傍が皆濁る。 「しん」は元の地場の事。
●濁せ/\、濁してはどんならん。 これは(偽本部を)濁せ、濁せであり、濁せば利口になる。
●それ/\の処より濁す者ありてはどんならん、 バカになって偽本部に尽くす者はでない。
●どんな者が来ても心だけの守護。 対して鏡屋敷なら、心だけの守護
●旬々の理を見て蒔けば皆実がのる。
●一日の理が治まれば生涯の理 みきの戦略は鈍な道。一日の日で、生涯の理である。
天理教してよかった。馬鹿にされてよかった。貧乏してよかった。この一日。今日という日。
一日の理が治まれば生涯の理である。