Altec 1568Aパワーアンプレストア | 道楽おやじの独り言

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東京は武蔵野市吉祥寺でシュガーレコーズ(http://sugarrecords.org)ってちっぽけな店をやってます。オリジナル設計の真空管アンプ製作やヴィンテージオーディオのレストア、製品紹介他アナログオーディオ&レコードの紹介ブログ

梅雨突入間近と言う感じで雨が多くなっています

 

そんな今日この頃皆様は如何お過ごしでしょうか。

 

またまた得意のアルテックアンプのレストアです。

 

今回は1568Aパワーアンプのペア

 

・・・・・毎度思うのですが

 

このアンプも以前に何処かで手入れをされているのですが

 

わざわざオリジナルのソケットを外し

 

ただただ手間賃を稼ぐために中華製ソケットに交換しています。

 

 

流石に中華製とは言え交換後暫くは問題を起こさないでしょうが

 

5年10年後にはどうなるのか知れたもんでは有りません。

 

しかも見た目は最悪・・・・・

 

ソケットの不良によるトラブルはなかなか発見するのが難しいトラブル

 

大体中華製でもタダでは無いし

 

同じコストを掛けるのであれば

 

現在でも当時物の米国製のシンチやEBY、アンフェノール等の

 

信頼性抜群のソケットも入手は可能

 

 

・・・・・何故そっちに交換しないのでしょうか

 

そんなソケットを使っての修理をしている所では

 

コンデンサーや抵抗などのパーツ類も同じ考え

 

電気的に規定値が出てれば良いだろう的な作業で終了

 

 

 

音は二の次の修理・・・・・

 

ヴィンテージアンプの修理は白物家電の修理では有りません

 

とてもレストアとは呼べない工賃稼ぎの仕事に意味は有りません

 

 

・・・・・そんなアンプを蘇らせるのも私の仕事

 

 

やり甲斐が有るってもんですw

 

ソケットを米国製の当時物新品に全て交換し

 

パーツ類もアルテックに相応しい物へ

 

・・・・・完成後の景色が違います。

 

 

入力もXLR対応にして600Ωバランス受け

 

 

音の良い15356トランスを通し

 

・・・・・アルテックサウンドが蘇りました。

 

 

このアルテックアンプの様に固定バイアスのパワーアンプは

 

放ったらかしでは動作が狂っていても分からず

 

球やアンプを壊す事になります。

 

定期的な動作確認の調整が必要です。

 

それさえ怠らなければ

 

長期間安定してアルテックサウンドを

 

 

 

 

・・・・・楽しめますよ。