1日・・・また1日と俺の日常は平凡な弧を描きながら進んでいく
やはり、まだ見る。そうあの夢を
しかし前よりも話が進んでいるような気がする
そして最近、いくつかわかったことがある
自分は戦う時に何かに変身して魔法を使っていた。それも結構な強かったような・・
仲間は今のところ自分を含めた3人、
仲間というのは俺と女が1人男が1人だ
なぜ旅をしているのかは分からないが最近こんなことをよく思う
「この夢はただの夢でなく転生や前世ではないのか」
本で読んだことがある
転生や前世などは夢や突然のフラッシュバックで思い出すことがあるということを
有り得ない有り得ないと否定する自分にどこかでそうなのではと考えてしまうメルヘン野郎がいる
そして転生などと考え始めたのは今から2週間くらい前の日のこと
いつも通りあの夢を見ていた
その時初めて仲間が出来た
女が加わったのだ
その女もまた魔導士で女は魔法剣を使っていた
その女がなんとなく妹の美羽に似ている気がした
そしてこれも本の情報だが前世で共に行動していると生まれ変わった時に
家族だったり親友だったりするらしい
確実にこれだと思っているメルヘン野郎・・・はい、俺です
そうじゃなくって!
これを思い出したらもう決定も同然だ
しかしまだ信じられない
転生などあるものなのか・・・・
すると、突然部屋のドアが開いた
「お兄ちゃん・・・」とこの可愛い声、間違いない
美羽だ
説明しよう!俺の妹の美羽っちゃん!
俺のことは「お兄ちゃん」と呼ぶのだ!
これが彼女いない歴=年齢の俺にはたまらなく可愛く愛くるしい
どんな時でも何があっても兄ちゃんは美羽の味方だよ!これだから俺は美羽に弱いのだ!
フフフフフ・・・・あれ?おかしい
いつもならこのあたりで「お兄ちゃん?なにしてるの。ちょっと気持ち悪いよ・・?」と
ゆるゆるながら言ってくるのに今日はない
不審に思い顔を上げてみるとそこには悩ましげに俺のほうを見る美羽が・・・
「お、おい・・・どうしたんだよ・・・美羽...」
「あのねっ!!」
俺の言葉を遮るように美羽の言葉が部屋に響いた
「あのっ・・・その・・変に思わないで聞いてほしいんだけど
最近変な夢を見るの。なんか戦ってる夢で、
なんだろうって思ってたんだけど
ちょっと前にねその夢の中でお友達が出来たんだ
男の人2人なんだけど・・・その片方がお兄ちゃんに似てたから・・・」
「・・・ふぇ・・えええぇぇぇぇぇぇぇ!!!???」
あまりに驚いて間抜けな声で叫んでしまった
それに驚いた美羽が床にペタンッとしりもちをついている
ええええええ!?ちょっと待て。脳内処理が追いつかないぞ?
つまりどういうことだ!美羽も同じ夢を見てて
美羽も同じこと考えてて・・・
「お兄ちゃん!」
ハッと我に返る。情けないものを見せてしまったもんだ
コホンと咳払いをし深呼吸をして自分を落ち着かせた
そして「あのな、妹よ・・・」
こんな話し方をしてしまったせいか
美羽は真剣な眼差しでゴクッと息をのんだ
そして
「その夢俺も全く同じもの見てるんだ」
2,3秒固まり目を見開いたと思うと
「ふぇええええええええええええええ!!!??」
やはり彼女も脳内処理が追いついていないのだ
わなわなとする妹・・・やはりかわいい
っとこんなことを言ってる場合じゃない!
「美羽!美羽落ち着け!」
そう言った次の瞬間彼女の顔が大接近してきた
そして勢いよく
「ねぇ!お兄ちゃん!どういうこと!!!?なんで?なんで、お兄ちゃんも知ってるの!!?」
「俺にも分かんねぇよ!兎に角今は落ち着こう。な?」
もう訳が分からなくなって冷静を通り越したんだろうなというほどの冷静さだった
結局、今はお互いの情報量が少ないということで収まった
その日以来、美羽はますます俺に懐いたようだ
その夢を見るたびに「お兄ちゃん!お兄ちゃん」と駆け寄ってくる
可愛い限りだ。
しかし、夢を見るタイミングまで同じ・・・だった
そうして俺たちはまた自分たちの日常を描いていく