上州武尊山スカイビュートレイル80レポ1話完結 | 多趣味な釣り人

多趣味な釣り人

釣り、スキー、ランニング、山登り、キャンプ、写真、キャンピングカーなどの日頃の行いについて載せてます。

9月22日~23日

上州武尊山スカイビュートレイル80キロの部に参加してきました。

試走で行った武尊山で捻挫して6週間ギプス固定、

外れて2週間後のレースです。

戻ってきました!武尊山。

マヂで行けるのかい?!この足で。滝汗

 

怪我しても

やれる事はやってきた。

その答え合わせの時間です。

 

コースマップは以下の通り。

 

 

 

 

 

  必携品とその他、エイドなど

必携品は22点。

1.ナンバーカード

2.ココヘリ(個人所有物)

3.スマホ

4.スマホ用モバイルバッテリー

5.健康保険証

6.身分証明書…運転免許証

7.ポイズンリムーバー

8.ファーストエイドキット3点

絆創膏

消毒薬もしくは消毒水

ワンタッチパッド(8×10程度)…3枚

9.テーピング用テープ(2m×5㎝)

10.水分1000㎖以上…1700㎖持参

11.エマージェンシーブランケット

12.カップ

13.熊鈴

14.携帯トイレ

15.レインとレインパンツ…バーサライト

16.長袖の防寒着ミッドレイヤー…

エアメッシュロングスリーブクルー(マウンテンハードウェア)

17.手袋(フィンガーレス負荷)…

テムレス、メリノウールグローブタッチ(モンベル)、トレッキングハーフフィンガーグローブ(スワニー)

18.ライト2個…

NEO9R(レッドレンザー)、ビンディー(ペツル)

19.各ライトのフル充電交換バッテリーかモバイルバッテリーまたは予備電池

20.フラッシュライト

21.携帯食料…下記別途

22.ザック…RUSH20(パーゴワークス)

23.その他

凌レイン巻きスカート、OMMーTシャツ、薬一式

自分の今回の行動食・飲料はコレ。

これだけで1500㌔カロリー。

コレ以外にはANDOと芋羊羹、柿ピーを少々。

一応2500㌔カロリーを用意。

 

エイドステーションメニューはこちら。

 

★印は一人1個と記載ありますが、実際はもっと食べれます。おかわり自由です。

無線でやりとりして無くなりそうなエイドは補給しておりました。

 

  コース状態

①スタートから第一エイド(13.5㌔)

なだらかなトレイルコース。

事前に主催者からヒルが多いとアナウンス有り。スタート場所で足元にヒル除けの薬剤を大量に散布してくれた。

スタート時は小雨。その後、5キロも進まないうちに雨が強くなりだし、早々にレインを着だす。

この日は出だしが皆スロースタート。昨年出場されていた方が途中、「最初の関門にこのペースじゃ間に合わないよ!」と教えてくれたために前の方に進みだすことに。

Mr.Kはエイド直前で指にヒルが吸い付いていて流血。

第一エイドは5分で切り上げ。

塩にぎりをポッケに入れる。


②第一エイドから第二エイドまで(29.0㌔)

山岳地帯。

急斜面が連続する。

雨脚が強くなる。予報の3㎜とは全く違い、土砂降りとなる。

路面は完全に沼&田んぼ状態に突入。

渋滞を見て、ある参加者が「トレランやってても、登山に慣れていない人が多すぎる」と言っていた。関門があるので差し障りのない所で抜かさしてもらう。

泥が靴に乗り、重さを増して登るために体力を奪われた。

 

ここで信じられないミスがレース中に起きていた。

当初発表された第一関門が8月31日に「剣ヶ峰分岐19.9㎞(頂上を超えた分岐)」から「剣ヶ峰麓19.1㎞(頂上手前)12:00」に変更するとの主旨がアナウンスされていた。

が、剣ヶ峰麓19.1㎞にスタッフはおらず、私も含めて参加者は皆戸惑っていた。剣ヶ峰頂上で補食を摂る人もいれば、関門は超えたからとの理由でのんびりと進む人も出始めた。進んでいくと、実際に関門スタッフが居たのは最初にアナウンスされた分岐の方だった。私はそこの関門でも5分前に通り過ぎていたので問題は無かったが、関門時間を過ぎたと止められた参加者がスタッフ側に証拠ホームページを見せて、「実際に指定された関門場所にはこの時間には着いていた」事を告げてレースを続行した。この後、どのように主催者側は判断したのかは謎。HPにも書いてはいない。こんなことあるものなの??

 

武尊山周辺の天気予報は雨3㎜、5度、風速3mであったが実際は風速15mあり、剣ヶ峰あたりから低体温症の危険性があった。寒くて寒くて足が動かなくなっていく。点在している池塘が雨により腰まで深さを増し、レインを履こうと思っても躊躇する事態。下半身はずぶ濡れ。

スカイビューはゼロ。ガスって何も見えない。

途中の鎖場は通らないように笹を刈り取った新しいコースが作られていた。

その後も田んぼ状態が武尊牧場(第二エイド)まで続く。

第2エイドでは温かい豚汁とおにぎりが有りおかわり自由。2杯ほどいただき、靴下を履きなおして次に進む。

泥が靴と靴下に入り込み、固くなって隙間を埋める。指や足底を圧迫して痛みだす。

エイドでは15分ほど時間を費やした。

関門17.30

到着15.30

2時間ほど貯金できた。

 

③第二エイドから第三エイドまで(40キロ)

まずはゲレンデを降りていく。

その後、舗装道路坂を更に下り十二様まで。

降ったり晴れたり、風は冷たくなったり温かくなったりの繰り返し。この区間でレインを脱いで乾かした。

十二様からはまた山岳急登250m。

踏み出す一歩が滑り、転びそうになる。心折れるが、ここの区間は15キロ程度の短めなのでまだ良い方とプラス思考に。

夕方のため、熊の出没にも注意しなくてはいけない。

次に向かう最中、この日初めてハッキリと山々が見えた。

第三エイドではカレーやラーメン、フルーツポンチ、りんご等有り。

とにかくリンゴが美味しかった。

カレーは食べたいが一杯しか食べられず。

消化器に不安を覚えたので胃腸薬を内服。

ライトなど夜の準備をして表に出た。

関門20:30

到着17:30

さらに1時間足して3時間の貯金ができた。

 

④第三エイドから第四エイドまで(55.5キロ)

ライト点灯。

ゲレンデを登り、針山から真っ暗な泥坂道を下る。

左右の真っ黒な山林からは野生動物の唸り声が。怖いので前の人にとにかく追いつくことに。OMMの地図読み会に来月参加する方だったので話が盛り上がる。

ひたすら走って下山し、折り返して林道の登りに入る。

滑る土の上を通るか、水が流れている滑らない岩の上を歩くか迷う。筋肉のダメージか足裏のダメージかの2択。結果的に岩を選んでトントンと抜かした。

しかし、赤倉峠から降り出す頃には足裏が痛み出す。それでも滑らない岩場を選んだ。

走れる所なのだが、徐々に足裏の痛みで歩きと交互になる。

赤倉橋のエイドでは30分しっかりと休憩を取り、靴の中の泥を石でこそぎ取り、意味が無くなったテーピングを全て取ってガーニーグーを塗り込んだ。これで少し靴の間に隙間が出来てラクになった。

おかゆをいただいたが、味噌汁ご飯を更に追加できる程の胃腸の余裕は無かった。

ハッピーターンを四つほど取り、ポケットにしまい走ることに。

関門0:00

到着20:00

更に30分足して3時間半の貯金。

 

⑤第4エイドからゴールまで

ここからは残り22.2キロ。

舗装道路から林道に入り、300m程登り。

その後は走れるアップダウン低山トレイル。

 

が、林道登りから吐き気を覚えてしまい制吐剤追加。第4エイドまでの下りの揺れと内臓疲労による吸収の遅れが始まっていた。

とりあえずしばらくは吐き気を止めるために歩きで進む。

周りの参加者も嘔吐する人が徐々に増えてきた。

残り19㌔から12㌔まで、時間の進むのが遅いこと…眠い。

私を先頭に数人列をなして進んでいた。

誰も抜かさないキツイ時間が流れた。

残15㌔、吐き気がおさまる。お腹が空いてきたのでお煎餅、ジェル、麦餅を食べながら歩く。

とにかく一定のペースで進む。ここでまた気持ち悪くなっても困るし、体調に気を付けていた。結構元気。

 

ようやく雨乞山に到着。

いわゆる、最後のヤマ。

このあと3キロほど林道を降りるのだが、意外に長い。

ちょっと飽きてしまう。

 

栄光の架け橋。(Mr.Kの撮影した写真拝借)

 

 

その後、すぐにゴール。

19時間台。

関門ギリギリでゴールするだろうと予想していたが、

とりあえず夜中のうちにゴールすることができた。

 

  まとめ

〈レースの内容について〉

・第一関門さえ突破すれば、他は難しくはない。

・昨年もスタート時は雨。人から聞くと雨が多いレースらしい。

・最後の関門が時間ギリギリだとゴールには間に合わないらしい。

・80キロの部はエイドの食料に困らない。(130の部がこらから来るため無くなる事は無い)

・2023OMMストレートの方がキツかった。(気温3度、露でズボンが濡れ、7キロの荷物を背負って山道ではないフカフカの山林に入る方が私にしてみるときつい。ガーミンの強度を見るとOMM16、武尊山11)

・(どっちでも良い話だが)全てがドロドロビシャビシャで携帯を触れない。

・道迷いは無かった。

・足の手入れは多少時間をとってもやる方が良い。(ゴールした周りの方はレース中の環境コンディションから起こる靴の中の不快感と痛みについて言っていた。)

・このコンディションでは特にパッキングが大事だと感じた。

・ポールは有った方が良い。枝を使用している人が何人かいた。

 

〈私事〉

・今回、故障中に行ったトレーニングやリハビリは成功だったと思われる。

・この距離での自分の体調がどのように変化するか分かったため、薬の服用時期や捕食などの対応の仕方がわかった。

・最後のトレイルで走れなかった1つの理由は足の手入れが遅くなったことによる痛みのせいである。もう少し早めに対処するべきだった。

・空腹感を覚えた頃から胃腸の調子が良くなったと判断し、もう少し攻めるべきだったと思うところがある。

 

 

今期の大きなレースはこれにて終了。

あとは普通に山を楽しみたい。

 

それにしても、

なんでこんなに皆カッコイイんだろう。。

男女関係なく、必死になってガツガツと山と向き合う姿はホント惚れます。

強さ、知識、体力、走力、絶対に無事に帰るという信念など、

ホント惚れます。

カッコイイ!

 

 

今回のレース模様はガチオさんも130の部で参加されていたのでYouTubeで後に出るんじゃないかな??

 

 

おしまい