故障中ですが、
どーしても出たかったのがコレ!
富士山麓ロゲイニング2023
12時間
5月27.28日は様々なレースが開催され、どれに出場しようか迷いましたが、
最終的に選んだのはコレでした。
2年に1回の開催です。
骨折じゃないし、早々リタイアでもイイからとりあえず出るよね〜2年に1回。
場所は、
OMM2021の時に不完全燃焼で終わった青木ヶ原樹海を含め、
(東西)富士山西麓から天子山地までの10キロ
(南北)精進湖から白糸の滝までの20キロ
の広範囲を競技エリアにした2023シリーズ戦。
スタート 9:00
ゴール 21:00
コースプランナーは(ワタクシ大好き)小泉さんと村越さん。
いきなり結果で
どん!!
最初、時計スタートさせるの忘れておりやした
今回は右膝故障中につき、
主催者にも伝えて参加させていただきました。
お初ですので、
ロードシューズorトレイルシューズが良いのかもわからない、補給場所もわからない状態でっす。
戦略とかは無し!
普通に大回りをチョイスして、時間と足の調子で短縮ルートに軌道修正する予定としました。
が、
今回の最大の失敗は
水分量
あーやっちまったな!でした。
元々鈍足なのに、前回の軽井沢からノーランノートレーニング、道なき場所を進むのでもう遅い遅い…時間がかかる→水分量必要ですからねぇ。
そして、
右足を庇い、今度は左足底筋膜炎になってしまいました
またノーランの日々になってしまいました。
1ヶ月かなー?!
猛者達はレース終了後も何の問題も無く歩いておりましたが、うちらだけヨボヨボ…。
軽井沢トレイルは余力がありましたが、今回の方が明らかに身体的にキツかった…。流石、山岳ロゲイニング。しかし、このキツさがたまらん!ですね。笑
はい、
ここから本文です。
ルートチョイス
今まで貰った事の無い地図の大きさ
地図上では簡単。
2本の登山道の右を進めば良いだけ。
しかし実際は、
進んできた道の真っ直ぐ先に(黄色)山道のような道が有り、進むべき右側山道を選んだが実は赤線だった。この地図では分からないが、赤線はほぼ右折する形で発生している。青線は赤線を進んだ更に右奥に有り、道が有るのは気がついていたが林業のルートだと思い込んでしまった。
赤線の矢印あたりにある等高線の◯あたりを探したがポイントが無く、起点に戻り、再度ルートを立て直してゲットした。
また、頃同じくして動いていた2チームも追いついて同じ場所を探していたのでミスリードする場所なのだろうと感じた。
黄色の山道がコンパスと合っているか確認する方法もあった。が、進むべきルートを確認することは有るが、間違ったルートを確認することは時間の無駄になるのであまりやらない。地図の山道は手書きなので確実性は無いことと1/25000の地図なので細かく無い事を踏まえ、道を見つけたら林業道と思い込まず都度確認すべきだと感じた。
◯トラバースの効率は?
どちらにせよ急斜面。
流石動物!山を良く知っている。
通りやすい場所を選んで通っている。
獣道をお借りして山は荒らさず。
それでも急。
ピークに着くと、そこからはビックリするほどの藪漕ぎ。足は見えない。そして痩せ尾根のため何かにしがみついて落ちないようにして進む。
朝霧の藪はトゲトゲが多く、特徴有り。
つまり、足は傷だらけ。
それだけではなかった。
木に爪傷が有り、クマがこの辺をうろついていることがわかった。
時々、異常な程の獣臭。
そして判ったのが、その先にクマの寝床。
昼間だったため遭遇する事は無かったが、夕方にここを通るとなると危ないかもしれない。
足場が悪く、木や草に頼りながら歩くため、仮に遭遇しても逃げれない。
トラバースして何とかゲット。
ただ、この場所下も崖なのでしばらくはトラバースしてから下りることに。
トラバースと急斜面に藪漕ぎのため、効率が良く無い事は認識。
ここで予想以上に体力や時間を費やし、水分を取ってしまった。
ここでの対応策は難しい。
こちらからのルート選択もできたかな?
藪漕ぎ度が分からないので正解かは微妙。
◯樹海の等高線の読み方①
この写真もジオグラフィカで見たポイントの場所。
(実際の水色◯の横の点線は旧道で、今は道がない事になっています。)
見て分かる通り、実際の凹凸と等高線が完全には一致していない事がわかる。
この地図の等高線は10m間隔なので9mならば線は引かれないし、樹海の中は全てが細かい起伏で成り立っている。起伏の凹凸感覚と距離の推測、地図から予想できる目立つ何かを目標にして進むしかない。
あとはコンパス直進。
とりあえず山道を歩き、入りやすい場所を探した。
ポイントまでは予測500m。
山道に対して斜めに走る尾根から入り、起伏を見ながらコンパス直進、多分ポイント前は進行方向に対して垂直に長めの深い谷になっていると予想したので(これがストップ目印)そこからは谷を歩き、切り込んだところにアタックし、ビンゴ。
小泉さんは直接一個前のポイントから直線的に次に進めるようになっている。流石!
山道の特徴的な場所から樹海に入りコンパス直進したのだろうと推測。
◯樹海の等高線の読み方②
またしてもわかりやすいジオグラフィカで。
これを見ても等高線と起伏が微妙です。
実際の地図じゃ等高線のみですので、もう、妄想三昧です。笑
どっちが谷でどこが盛り上がりなのか、私には良くわかりません!!1/7500ぐらいになるととてもわかりやすいのでしょうけど。いや、等高線多すぎだろーってなるか。
なんとなーくで行くしか無い。
樹海の山道に入り、歩数目測し、起伏を見て樹海に入りました。
一つ前の起伏と目当ての起伏の形状が似ていたため、とりあえず二つ目の尾根から。ビンゴ。
これは山道からそんなに離れていないので、まぁ間違えても大して痛くは無い。
考えてみてください、樹海で迷走…
夜の樹海で迷走…
恐ろしいですねぇ〜。
最大の失敗
上で書いたトラバースの続きになります。
このポイントに向かう直前で水分を足しました。が、トラバースで体力を使い、予想以上に水分を失いました。
その後は川を歩いて直進したり、できるだけタイムも距離も抑えようとしましたが、
暑さを含めて急激に減り始めました。
足場も悪いので尚更。
この頃からお互いの水分量をこまめにチェックします。最後まではもたないかも、微妙だねと言う話に。
いくつかのポイントをゲットし、深い樹海の中に進もうと思ったら、すでに800mlしかない
これから7時間近く30キロ以上を彷徨うのに800mlじゃ到底足りない。
ルート変更して、確実に水が手に入る本栖湖までわざわざ遠回りをすることに。その距離7キロ。
まぁそのおかけで大好き岩崖を堪能することもできましたが。
岩崖〜〜
更に本栖湖までのポイントをゲットし、
本栖湖到着。
すでに半分以上の7時間が過ぎてしまった午後四時半…
こりゃ時間がヤバイぞ…
暗闇の樹海を彷徨う事になる…。
何か起こる可能性を考慮して2リットルの水を確保、樹海の中に入ると、最初のうちは山道が分かりやすいが、
次第に宝篋山と同じような"夜だと山道がどこか分からなくなる"タイプ。
とりあえずポイントをゲットしながら皆んなで話し合う。
「得点が高いポイントを残しているが、密度が高い森になると5時半で既に暗いので見つけにくい可能性がある。ゴールが間に合わなくなるのと遭難のリスクもあるのでやめよう」となった。
暗くなってきたので点灯し、
ひたすらゴールに向かって走る、歩く。
21時前にゴール。
靴下を脱いで分かったのが、
ふくらはぎから下が草木の何かにアレルギーを示し、あちこちが腫れ上がり、浮腫んでいたためであった。走っている途中から靴がキツくて何度も緩め直していた。
へぇ、こういうこともあるんだなぁと。
残念ながら今回も、
富士樹海にまた宿題を残してしまった。
2年後必ず最チャレンジ。
おしまい