「恐るべしナイト宝篋山②」の前に
本番のロゲレースが来てしまったので先に投稿。
今回はちょい真面目に?投稿で。笑
結果から先に言うと
不完全燃焼
完敗
そして
ここも恐るべし
でした。
(トイレ、休憩など全て時計を止めてません。最初の20分はつけ忘れました。)
そのため、
私なりの考察と反省点などを詳しく書くことにしました。
以下本題)
出場してきました、
ロゲイニングチャレンジ菅平。
上田インターあたりの紅葉はまだでしたが、
菅平は良い感じに。
10月15日(土)22時スタート
午前中は旦那に学校の用事が有り、出発は13時過ぎ。3時間半程の移動です。
どんどんと菅平に向かって行くにつれて雲行きがあやしく。
なんだか嫌な予感…
予想は当たり…
17時に菅平に着くと周りは
ガスガスで見えない…
17時半から3時間仮眠しようと思いましたが眠れず、そのまま12時間のレースに突入です!
ガスガスで見えない!
出だしからダボスは雲の中。
ハンドライトMT10。集光1000ルーメンで照らしたのが右側。
正直、
地図を配られた時に戦略をどう立てれば良いかベストなルートの見当がつかない。
理由は、やはりこのガス。
簡単に言うと自信が無い。
簡単に言うと土地勘が無い。
完全言うと経験値が無い!笑
土地勘と言っても地理的要因では無く、天候の方。どこに雲が発生しやすく、どんな特徴があるのかとか。この疑問は後で解決することとなる。
また、
聞いた話、今回のレースは参加者もスタッフもほとんどの人が常連さんのよう。レース初参加の人とは誰とも会わず。
ナイト&ガスガスで1/25000の地図は難易度高い。
頼れるのはハンドライト。
集光して遠くを照らせるのは貴重。そして信頼できるロングバッテリー。ヘッデンと違い、頭を振らずに好きな場所を照らせる利点がある。
あくまでヘッデンは地図読みの為と割り切り、低ルーメンに下げる。
出だしで失敗
ガスの中でどれぐらいコントロールを発見できるのかが分からず、確かめるためにスタート近くを先ず取ってしまった事が敗因の一つになった。
始めの3つのコントロールのあたりがガスが1番酷く、完全にホワイトアウト状態。照らしてもゲレンデで頼りになるリフトや小屋は全く見えない。そのため、一度下山し、わかりやすい車道を利用することとした。コントロールを見逃しそうなのでほぼ歩き。
始めから現在地が分からなくなる恐怖感でいっぱいに。
スタートから6時間まで
菅平牧場にはエイドもあり。
腹ペコでカップ麺いただきました!
ここで一度作戦練り直し。この辺りになるとガスが無くなる。場所により相当な違いがある模様。
藪漕ぎしてコンパス直進するかなどを考えますが、藪の高さが背丈を超えている場所も有り、積極的に進むのは今回は止めようと決断。。(かなり先に藪漕ぎして入った人達と、普通に人工物を頼りにして進んだ私達と歩道で遭遇。スピードが同じになるなら冒険はよそうと。)
コントロールの見逃しも一度有りながら、取れる所は地道に取って進めていく。
これらも人の背丈より高いので目視の邪魔に。
夜中2時になると寒さで半袖にウインドブレーカーを羽織りました。例年よりも2週間早い開催だったので氷点下にはならず8度止まり。
下界は雲海の中。
クマの恐怖
とあるコントロール設置場所は地図の中でも端の方。
私達はそこに夜中3時からアタック。
足を踏み入れると、とにかくクマの警告表示がたくさん…
「戦う覚悟を固めたうえで」
できません!!
どうやらクマの巣窟に入り込んだ模様。
(こんな表示見たことない!)
あちこちに鐘が置いてあり、明らかに遭遇率が半端ないのがわかります。日光なんか比じゃない程の鐘!こんな所は初めて。
前日にYouTubeでクマが襲いかかってくる動画を見ていた旦那はビクビク。(何故かスタッフも前日にそのYouTubeを見たとかで後で旦那と盛り上がっていましたが)
とにかく道が狭くてすり鉢状に土崖が。沢の水の音が大きくて、コレじゃあこちらの鐘の音も聞こえないだろうし、あっちの音も聞こえない。
遭遇したとしても急坂で走れない、足場悪い、水の音で威嚇もできない、叫んでも聞こえない、民家まで走っても30分以上かかるの悪条件てんこ盛り。
そんな中、
1時間前に電池交換したウエストライトが残量低下に!いきなり光量ダウン
オーマイガ!
多分、初期不良のようなのでレース後に交換してもらいます。
結果的に遭遇せずに済んだのですが…
精神的疲弊度はMAX。
眠たさと疲れはこの後に出てしまいました。
1時間ちょい近くこの場所を彷徨いました。
(後日調べたところ、"おススメ場所"として地域ホームページでも紹介されておりましたが、それと共にクマの注意喚起も長々と書いてありましたやっぱりな!)
夜明け
山を降りる頃に夜明けを迎える。
待ちに待った太陽。本来ならばここから走り出し、攻めれなかったポイントに行けるはずなのだが…走れない
肉体的な疲れはたいして無いのに走れない。
暗黒の山の中から解放されて安堵したためだろうか、精神的な疲れが出始めた。
とにかく点数を稼ぐ
歩いてでもとにかく点数を稼ぐ。
明るくなった菅平は紅葉シーズン、良い景色なのに気分はハイパーになれない!残念。
早朝、滝も見れたり、
紅葉横の山道を歩けたり
川沿いを歩いたり。
(魚発見!!自分、釣り人ですから。)
ひたすらジェルをとりながら歩きます。
そして、
自分達にはレース最後となるコントロールを寺院で迎えます。
きちんと挨拶、御礼を。
ありがとうございました!!!
結果と考察
結果は良くなかった。
問題点を列挙すると、
・安全に進めるだけで全く攻めれなかった
・レースと同時にお月のモノが来て貧血状態
・クマとの遭遇が怖すぎた
・藪の高さや濃さが知識として少なかった
・ガスガス時のルート設定が決まらなかった
・スタート時に1番酷いガスに遭遇してしまった
・ガスの特性が分からなかった
・夜間の1/25000の地図の読み方
・(プランナーの)地図の特徴を知らなかった
・精神的疲弊で走れなかった
・目標50キロに達成せず
・近場を先に行きすぎた
良かった点
・装備に問題はなかった
・レース時に転ぶ程の傾眠は無かった
・12時間レースの体の耐久性持久性
・朝と夜の攻め方が分かった
・レース後も眠くならなかった
○夜の現在地の確認方法はいつもの私の3点確認法ではなかなか上手くいかず、傾斜の角度と向きやスカイライン(見えれば)でしか判断出来ず(それでも、この辺だろうぐらい)、それから想像できる場所も"確定"ではなく、"多分"を繋げて移動していくことになった。
○一度でも居場所の見当がつかなくなると非常に危ない事は分かっていたので、とにかく特徴のある物を頼りに進んだ。とても役にたったのは人工物。もちろん人工物なので形が変わるかもしれないし絶対では無いが、元の場所に戻るのには非常に役にたった。
○夜の道や人工物や植栽界の角度の見極めは難しく、90度に曲がっているのか45度なのかも感覚的には難しい。1/10000程度なら分かる事でも、1/25000になると細かい道の向きが地図からでは判断しにくい場所もあり、何回も現在地の確認をしてしまったことによりタイムロス。(50m先に右に90度折り曲がる柵があっても見えずに気が付かず、あちこちで疑心暗鬼になった。)
直線藪漕ぎやエイミングオフのプランで進んだチームもいたが、人工物で遠回りした自分達と同じだけの時間がかかり、ナイトレースとしてはあまり得策では無いと感じる場面もあった。
○今回思ったのは、自分が精神的に不安になる場所(クマの巣窟など)には進まない選択もあるのではないかということ。レース最後にそれらが来るのは問題無いが、途中で過度な精神的疲弊が来ると半端なく疲れてしまい、後のレース運びに支障を生じる。
○レース前に地元の人から地域の情報を仕入れておく事の必要性を感じた。レースが終了してホテルを去る時に宿主からガスの発生場所や性質、時期的な事などを教えてもらえた。これを先に聞いておけばルート選択の見当が直ぐについた。
体験して学べることは多いが、
"怖さ"というのは経験で克服する事は難しいなぁと思いました
ナイトロゲイニング初回でいきなり難易度の高いガスガス試練…まぁ私らしい展開でしたね!
昨年は、
常連ではないダブル田中が優勝してたし、
つまり…
実力有れば何も問題無い
はい、実力つけまーす!
はい、クマとは会いたくなーい!
そんなわけでーす!笑
まとまり悪いですが、
おしまいで。
最後にチョー美味しかったおススメアイス。
セブンイレブン地域限定品!
これ見つけたら食べてみて!!
おしまい。