昨日のカウンセリングの事を考えていたら思い出した。

山田詠美著 『晩年の子供』

 

 

 

 

読んだのは20年以上前なので

メチャクチャうろ覚えだけど、

確か、犬にかまれて狂犬病が移ったと思い込んで

今から死ぬまでの自分の人生が晩年に入ったと思う女の子の話。(めちゃ適当)

 

 

 

 

 

当時の私が「小5で死んだ私はどうすんだ」 と思ったのを思い出した。

「私の晩年は長すぎる。早く本当の晩年が来て欲しい」

 

 

 

 

 

自分の中で半分冗談みたいなものだと思ってたけど、

今改めて思うと腹の底では本気で晩年だと思っていたようだ。

 

 

 

 

 

晩年に思春期は辛すぎる。

晩年でいたいのに世間は許してくれない。

晩年なのにキラキラしたい。

 

 

 

 

この本の主人公は、噛んだ犬が狂犬病ではなかったので

普通の暮らしに戻っていくんだけど、私は死んだまま。

どうしろって言うの。

 

 

 

 

 

 

・・・・・今気が付いた。晩年じゃなくて、“惰性”だ。

母さんに殺されて以来ずっと惰性で生きてる気がしてるんだ。

でも惰性とはいえ 適当に生きてこれ以上自分の首を絞めるわけにはいかない。

惰性だけど普通に生きないといけない。惰性なのに長すぎる。

 

 

 

 

この感覚が結構ガチだったことに昨日気が付いた。というだけの話なんだけど。

 

 

 

 

 

ぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶー

 

 

 

 

この『山田詠美』さん。20代前半結構ハマって

特に『ひざまずいて足をお舐め』はバイブルと言っても大袈裟じゃないかも。

 

 

 

 

 

そして10代の頃のバイブルは

『新井素子』さん。特に『星へ行く船』シリーズ。

(このシリーズ、「そして、星へ行く船」までしか読んでませんが)

 

 

 

 

 

好きになった作者の出した本は全部読みたいタイプなので

色々読んだけど、

特にこの御二方の本に出てくる登場人物の

物の考え方、物の見方にはとても影響された。

私もこの人達のように賢くなりたかった。

母の言うように「ばか」で居たくなかった。

あの頃の気持ちを思い出してしまった。

せつないな~