こんばんわ、誓生です。久しぶりの金曜日投稿です。


まあまあ前に『ウルトラマンガイア』を紹介しましたが、ガイアとアグルとXIGが戦った相手にはこれまでにない変わった難敵がたくさんいました。特殊な部分としては宇宙人は登場しません。このシリーズ以外で宇宙人が登場しないのはさらに特殊なシリーズの『ウルトラマンネクサス』ぐらいです。

そして『ガイア』シリーズには、これまた変わった見た目や能力を持った怪獣達が登場します。中でも今回は、シリーズを通して同じ括りの難敵達を紹介します。果たしてその全てが根源的破滅招来体に関わっているのか、それとも単独での活動なのか。皆さんはどう見ますか?


まずは「波動生命体」

突然お台場が崩壊してまるで砂漠のようになってしまいました。その街の上空には巨大なクラゲのような生物が何体もいました。

確かに肉眼で確認出来るのですが、存在する空間が異なるため人間は干渉する事が出来ず、XIGファイターのミサイル攻撃も効果がありません。それを良いことにクラゲは次々と街を破壊していきました。
この難敵に我夢は城南大学の仲間に協力を要請して開発したパイロットウェーブでクラゲ達を一ヶ所に集める事に成功、XIGファイターのミサイル攻撃で倒しました。しかし、クラゲ達は何と怪獣のような姿のメザードとなって復活しました。
触手からの電磁波や口からの時空波、体の中心からの破壊光弾が武器ですが、ガイアのフォトンエッジで倒されました。
事件は解決したかに思えましたが、崩壊したお台場にいた人達は「誰かに頭の中を覗かれた」という謎の証言をしました。奴らは人間に興味を持ったのです…

それからしばらくして、山形県のある温泉郷で住民が暴徒化するという奇妙な事件が起きました。これは後に封鎖されたアメリカのあるリゾート地で起きた事件とよく似ていました。そして町の上空にはまたクラゲがいました。奴らはある物を媒介して人間の脳を狂わせていたのです。
出動した我夢は再びパイロットウェーブでクラゲを集めて倒す事には成功したのですが、パワーアップしたサイコメザードとして復活しました。
サイコメザードは町の人々を人質にしてガイアを追い詰め、アグルとも戦いました。

その後再びサイコメザードの同族が出現しました。
ワームホールから幻覚作用のある金色の粒子を散布して電気機器を撹乱させて人間を夢遊状態にしました。これにはXIGの佐々木敦子隊員もやられてしまい、彼女は悲しい思い出によって生まれた幻覚に翻弄されてしまいました。

そして最後に出現したクインメザード
KCBの本社を占領して社員達を暴徒化させました。そして藤宮の前に死んだはずの稲森博士が現れました。奴は彼女の声を使って「これまで人間によって殺された動物や怪獣の怨嗟」だと自分の計画を正当化させようとして藤宮を味方につけようとしました。
しかし、KCBの田端や玲子はピンチを脱し、藤宮も幻影を振り払いました。計画が失敗したクインメザードは登場したガイアと戦う事になりますが、その尖兵として何と実体を持った幻影のアグルを出現させました。

続きまして「金属生命体」
地球に謎の意志を持った金属の塊が侵入しました。その金属はある電波を受信していて、それを調べるとこれまでのガイアの戦いのテレビ中継の映像でした。金属は電波の発信源である東京へ向かいますが、XIGの攻撃で中東の砂漠に落ちました。その金属は人型でガイアのライフゲージのような物を胸につけたアパテーに変身しました。
ガイアと互角の格闘戦を繰り広げながら、そして体を何本もの槍に変形させながら戦いました。

アパテーが倒されてしばらくすると、アルギュロスという名前の金属生命体が飛来しました。
1度はアグルに退けられましたが、腕を槍や大砲に変形させる事が出来て、さらに驚く事にアグルと同じ姿と能力に変形しました。

アパテーとアルギュロスは無事倒されましたが、根源的破滅招来体に操られて凍結されたはずのコンピューター・クリシスの怨念「クリシスゴースト」が活動する体を求めて、保管されたアパテーとアルギュロスの欠片を合体させました。クリシスゴーストは金属生命体の欠片で何とガイアと同じ姿となったのです。XIGは攻撃を躊躇しましたが、本物のガイアによって変形は解かれ、金属生命体ミーモスとなったのです。
体にある突起物をブーメランのように操りながら、ガイアと格闘戦を繰り広げました。

最後に紹介するのは「自然コントロールマシーン」
房総半島に風速80m以上の台風のような雲の塊が迫っていました。XIGの攻撃で雲から謎の物体が出てきました。
石室コマンダーが、赤い部分が篆書体のような文字で「天界」と書かれている事から「テンカイ」と名付けた謎のマシーンは地上に降りて竜巻を起こして周囲を更地にしました。我夢は「地球の洗濯機、もしくは掃除機」だと考えました。

その後、千葉県を猛暑酷暑が襲いました。調査の結果、ある山から強力な熱波が出ているという事が分かりました。そしてその山から謎のマシーンが出てきてさらに姿を変えました。
胸に「炎山」と書かれている事から「エンザン」と名付けられました。エンザンは熱波を出しながら、そして角から破壊光線を撃ちながら前進していきました。

それからしばらくすると、根源的破滅招来体を崇める宗教団体のように人々が各地で集会をするようになりました。ある集会地には巨大な塔のような物がありました。そしてその塔を中心に都会に森が生い茂っていきました。その塔は自然コントロールマシーンの1体だったのです。「深緑」と書かれている事から「シンリョク」と名付けられました。
木々をムチのように操ってガイアを苦しめました。
シンリョクの内部には謎の少女がいて、自然コントロールマシーンの存在理由が語られました。
テンカイが出現した時に我夢と石室コマンダーは「空気を浄化して大地を一掃し、種を蒔く」という仮説を立てました。それはほぼ正解で自然コントロールマシーンは、「未来の人類が自身の存在に絶望して、人類を滅ぼした後に地球の環境をリセットする為に作られた巨大マシーン」だと少女は語りました。それを根源的破滅招来体は呼び起こした可能性があるとされましたが、その真意は不明のまま、全ての自然コントロールマシーンはガイアによって全て破壊されました。

今回紹介した難敵達以外にも変わった怪獣や強敵がたくさん出現しましたが、全てが根源的破滅招来体が送り込んだり呼び起こしたのかは作中では最終的に判明されませんでした。また根源的破滅招来体の正体は結局不明で、何故人類を滅ぼそうとしたのかも分かりませんでした。しかし、人類は地球は本当に破滅へ向かっているのかいないのか、それも分かりません…

ではまた。