こんばんわ、誓生です。

今週も皆さんお疲れ様でした。僕は明日も明後日も仕事です…


さあ!今回紹介するのはもちろんこのシリーズ!

空想特撮シリーズ『ウルトラマン』!!本当に全てが革命的な作品です!
パリに本部があり、『ウルトラQ』で起こったような怪事件や怪獣騒動を対処する科学特捜隊日本支部の隊員達と、M78星雲から来た宇宙人・ウルトラマンが地球の平和を護る物語。各話の流れとしては、科学特捜隊に怪事件や怪獣騒動の捜査依頼が来て、対抗するが対処仕切れない時にウルトラマンが登場し、無事事件は解決。起承転結の流れは分かりやすい、各話30分の全39話。しかし、この30分の中には革命的なこだわりが詰まり過ぎています!

まずは誰もが憧れた、ウルトラシリーズ最初の防衛チーム・科学特捜隊。
どんな怪事件や怪獣宇宙人にも怯まずに立ち向かう、個性豊かな少数精鋭の強力チーム。このド派手な隊員服、放送前のロケでは凄く恥ずかしかったそうですが、めちゃくちゃかっこいい隊員服だと思います。
彼らが使う、スーパーガンやスパイダーショットなどの武器も、誰もが持ってみたいと思ったでしょうが、やはり革命的なのはめちゃくちゃかっこいい万能戦闘機のジェットビートルでしょう!
結構な大人数が乗れる大型戦闘機ですが、1人でも操縦出来て、小回りも充分きく。ハイドロジェネレードサブロケットを装着するだけで宇宙でも活動出来る。円谷プロのスタッフの、作中ではイワモト博士の夢と希望とこだわりが詰まった、1度は「乗ってみたい!」と思った人が多いはずのスーパー戦闘機、それがジェットビートルです!
本当の事を言うと、今の技術を持ってしても作り上げる事は不可能な飛行機だそうです。とりあえず今のどんな飛行機でも垂直降下や垂直上昇は出来ません。まさにロマンの塊です。
後々のシリーズの防衛チームも、やっぱり科学特捜隊があってこそだと思います。

続きましては、やっぱり怪獣退治の専門家・ウルトラマンです!
試行錯誤の末出来た、シンプルだけど55年以上経っても見飽きないスタイリッシュなデザインで、未だに様々な場面で見かけますよね。
科学特捜隊のハヤタ隊員にその命と力を与えた、変身ヒーローの元祖でもあるウルトラマン。ハヤタ隊員がベーターカプセルをかざして眩い光(フラッシュビーム)に包まれて変身。誰もが各話、その変身や登場をドキドキしながら待っていたのではないでしょうか。後世のウルトラヒーローにも受け継がれている、ウルトラマンが拳を伸ばしてどんどん近付いていく通称「ぐんぐんカット」と呼ばれるシーンは本当に凄い発明だと思います。

そしてウルトラマンと言えば、必殺光線のスペシウム光線。
腕を十字に組むシンプルな構えから出す、誰もが真似した光線。今の業界人からも「凄い」と思われてる、当時の特殊技術ではこの光線を表現するのは本当に激ムズだそうです。
シリーズの初期はスペシウム光線が多様されてきましたが、スペシウム光線が効かない強敵がどんどん出現してきました。しかしウルトラマンは、八つ裂き光輪やアタック光線など新しい光線を駆使して怪獣を倒します。本当に特技スタッフ達の試行錯誤で多くの光線が生まれました。
まさにウルトラマンそのものが革命のヒーローです!

続きましては、全39話に登場する、まさに多種多様の見た目や能力の怪獣や宇宙人。中には1話に何体も登場する時があります。近年のウルトラシリーズには、過去に登場歴がある怪獣や宇宙人が多く登場しています。「懐かしい!嬉しい!」と思うオールドファンも多いと思いますが、「さすがにネタ切れ…」って思っちゃいました(笑)アガムスが有翼怪獣チャンドラーを操った時は「チャンドラーで良いんだ…(笑)」と思っちゃいました。

最後に、革命的な都市伝説というか逸話をいくつか紹介します。
1つ目の逸話。
ウルトラマンと言えば、一人前のウルトラヒーローの証でもある、活動時間を知らせる胸の『カラータイマー』。エネルギーが少なくなると青から赤に変わって点滅します。もしカラータイマーが消えてしまったら、ウルトラマンは二度と再び立ち上がる事が出来なくなります。ちなみに、ウルトラマンの地球での活動時間は約3分ですが、作中のナレーションなどで最初に説明があったのは『帰ってきたウルトラマン』です。『ウルトラマン』では「カラータイマーが赤になってから30秒」と言っていました。
でも、ぐんぐんカットのウルトラマンにはカラータイマーがありませんよね。実は撮影前の構想ではウルトラマンにはカラータイマーがありませんでした。では何故、カラータイマーが装置されたのか。ウルトラマンには具体的な弱点が当初ありませんでした。しかし円谷英二氏には「ウルトラマンは無敵ではいけない」というこだわりがありました。視聴者がハラハラドキドキしちゃう仕掛けが必要だと考えたのです。そのこだわりが生み出したのが、ウルトラマンの弱点でありウルトラマンが生きている証の、活動制限時間とそれを知らせるカラータイマーでした。それが後々の、ウルトラ兄弟の昭和シリーズはもちろん、世界観を一新した平成以降のシリーズにもちゃんと受け継がれているのです。『シン・ウルトラマン』にカラータイマーが無いのは、僕は嫌でした(笑)

2つ目の逸話。
ウルトラマンのスーツアクター・古谷敏さん、まさに「ウルトラマンだった男」です。当時スーツアクターと呼ばれる役回りの人は少なく、シリーズ通してってなると古谷さんが最初だったかもしれません。しかし、彼は大変な撮影をこなしてきました。
当時の技術ではCGやミニチュアでの表現には限界があるので、スーツアクターだった古谷さんは大忙し。ところが、ウルトラマンのコスチュームはぴっちりしていて、目の部分にある小さな穴ぐらいしか外と繋がる部分が無かったので、大変暑くて息苦しかったそうです。また海などでの戦闘シーンで、目の穴から水が入り、入った水は抜けないため、何度も溺れかけたそうです。元々はちゃんと顔を出す俳優を志していたのに顔が出せず、過酷な撮影に限界を迎えた古谷さんは、円谷プロに辞表を出そうと決心したそうで、周りのスタッフや役者も勘付いていたらしいです。
辞表を出そうと思った日に乗ったバスの中で古谷さんは、ウルトラマンの話で盛り上がっている子供達を見ました。子供達は古谷さんがウルトラマンである事は知らないし、古谷さんが同乗していた事も知りません。でも、古谷さんは子供達の楽しそうな会話を聞いて「自分の事を言っている」と思って涙が出たそうです。そして古谷さんは思い止まって、最終話までウルトラマンであり続けました。子供達のヒーローであるウルトラマンは、子供達に支えられました。まさに後世に受け継がれるべきヒーロー像です。
ちなみに『ウルトラセブン』でウルトラ警備隊のアマギ隊員役だった古谷さんには、セブンのスーツアクターのオファーもあったそうですが、顔を出したかったのと、本当にきつかったからと断ったそうです。

3つ目の逸話。
『ウルトラマン』の最終回の反響です。撮影に様々な無理を感じてきたため人気絶頂の中、視聴者からしたら突然の最終回が放送されました。しかも、後々のシリーズでも脅威となっている謎の宇宙恐竜ゼットンにウルトラマンは圧倒されて本当に負けてしまいました。ゼットンは科学特捜隊が新兵器で倒しましたが、ウルトラマンは迎えに来たゾフィーと共に宇宙に帰って行きました。その最終回の放送が終わったら、観ていた子供達がみんな空を見上げたそうです。
「行かないで」なのか「さようなら」なのか「ありがとう」なのか、様々な気持ちで当時の子供達は空を見上げた事でしょう。本当にそれくらい日本中を巻き込んだ我らのヒーローがウルトラマンでした。


誤字脱字は無いつもりですが、大変長くなりました(笑)本当は全39話を1話1話言いたいんですが、語り出したら止まらなくなりそうなので止めておきます。なので最後に、おすすめの話を紹介します。本音は全話です!
第1話 第2話 第7話 第8話 第15話 第16話 第17話 第18話 第23話 第25話 第26話 第27話 第30話 第33話 第37話 第39話
ぜひ観てください!

ではまた。