中国古代の養生法をご紹介します。

やり方は師傳によって多少異なることもありますが、ここでは私が昔習った方法を。

(ご病気や体調不良等の方は、医師に相談されてからがいいと思います)

 

蘇東坡は北宋時代の有名な詩人であり、また養生家としても知られています。

彼は夜に椅子または寝台(ベッド)の上でやる按摩推拿法を考案しました。

この方法は宋時代の「蘇沈良方」に収録されています。

 

練習時間は夜中から朝までの間に行います。

予備動作として、まず水で口の中を漱ぎます。

顔を東或いは南に向けて座り、歯を36回嚙み合わせ、目を閉じます。

それから両手を腰に当て、鼻でゆっくりと深呼吸をし、舌で歯を舐めるようにしてて、溜まった唾液を飲み込みます。以上の動作を3~5回繰り返します。

両手を擦り合わせ温めます。そして両足の裏(図一)、腰の両側(図二)、目、顔、耳、首など(図三)を按摩し、温めます。それから、指で鼻を7回按摩し、指で髪を梳くようにします(図四甲、乙)。

最後に仰向けにして暫しリラックス。

 

 

 

 

*呼吸をする時に次のように行いますと、効果がさらに期待できます。
①息を吸う時は、鼻から吸った「清らかな気」が全身に広がるようにイメージします。
②息を吐く時は、「濁った気」を口から吐ききるようにイメージします。