中国古代の養生法をご紹介します。
やり方は師傳によって多少異なることもありますが、ここでは私が昔習った方法を。
(ご病気や体調不良等の方は、医師に相談されてからがいいと思います)

蒲氏は苗字が虔貫であり、宋時代の医薬病理学家として知られています。彼は水が流れれば清くなり、止まれば濁ると思い、毎日体を動かすことを薦めています。
生活習慣について、彼は春と夏には遅く寝て早く起き、秋には早く寝て早く起き、冬には早く寝て遅く起きるべきであると主張しています。早くとは鶏が鳴る前、遅くとは日の出後。寝る前に「乾浴(干沐浴。両手で皮膚を摩擦する健康法)」をやるべきと言っています。
彼は宋以前の養生保健術を総括して、簡単にできる技法を編成しました。


ここで彼の「乾浴」法を紹介します。
寝る前に、まず両手を擦り合わせて温めます。
次に、自分の手で腕(図一、二)、胸と腹(図三)、足(図四)をそれぞれ1分程優しく揉み解します。寝る時は、膝を曲げて横向きに寝てください。
舌を上顎の裏につけて、唾液を集めて飲み込みます。
 

 

*呼吸をする時に次のように行いますと、効果がさらに期待できます。
①息を吸う時は、鼻から吸った「清らかな気」が全身に広がるようにイメージします。
②息を吐く時は、「濁った気」を口から吐ききるようにイメージします。