中国古代の養生法をご紹介します。
やり方は師傳によって多少異なることもありますが、ここでは私が昔習った方法を。
(ご病気や体調不良等の方は、医師に相談されてからがいいと思います)

 

 

仰向けに横になり、足を肩幅に開きます。

両手をこすり合わせ、掌を温めます。

鼠径部(太ももの付け根)の皮膚を直接、やさしく摩擦します。

両手の中指の腹を会陰(肛門と性器の中間部の経穴)にそっと当て、そこから鼠径部に沿ってゆっくりと摩擦するようにすると効果的です。方向は会陰から府舎に向けての動きにします。

20回ほど摩擦します。

強くこすらないようにしましょう。

 

(鼠径部周辺には経絡や経穴が複数あります)
府舎(ふしゃ)…足の太陰脾経に含まれる経穴。大横の下4寸3分、前正中線の外4寸に位置する。
 便秘、下痢、婦人病、生殖器系疾患等を緩和すると言われています。
衝門(しょうもん)…足の太陰脾経に含まれる経穴。臍の外4寸に位置する。
 下腹痛、婦人病、生殖器系疾患等を緩和すると言われています。