中国古代の養生法をご紹介します。
やり方は師傳によって多少異なることもありますが、ここでは私が昔習った方法を。
(ご病気や体調不良等の方は、医師に相談されてからがいいと思います)
掌をこすって温めます。
そして掌を耳にあてて、前後に動かします。耳全体が前後にもまれることで、周辺の経穴が刺激されます。
*耳の周辺には経絡や経穴が複数あります(下記に一部抜粋)
翳風(えいふう)…手の少陽三焦経の経穴です。耳の付け根の後(口を開けるとくろぼむ處)
全身の気の流れや血流を整えます
飢点(きてん)…耳の前の小さな骨の膨らみの少し下の處
食欲を抑制し、自律神経を整えます
渇点(かつてん)…耳穴の前にある小さな突起の少し上の處
喉の渇きを抑えて水分の過剰摂取を抑制するのに役立つと言われています
風池(ふうち)…足少陽胆経に含まれる経穴。首の後の生際にある外側の窪み
首から頭部全体の気血の流れを整えます
完骨(かんこつ)…足の少陽胆経の経穴です。乳様突起基底部の後ろ下部の窪み
頭部全体の気血の流れを整えます
角孫(かくそん)…手の少陽三焦経の経穴です。耳を前方の折曲げて耳の先端が頭につく處
目・耳・口腔の気血の流れを整えます
和髎(わりょう)…手の少陽三焦経の経穴です。もみあげの後。耳介の付根の前方
三焦の精気を和らげて調和させる。目・耳・鼻の気を通す。