中国古代の養生法をご紹介します。
 

これは甩手功(すわいそう)という気功法です。

簡単に見えますが、本当は結構難しくて技法です。

ただ、様々な効果があると昔から中国では高く評価されています。

やり方は流派によって多少異なることもありますが、ここでは私が昔習った方法を。

 

甩(shuǎi)というのは、

解き放すとか、振り切るとか、振り捨てる、という意味です。

形の上では、両手を振るわけですが、「何を」解き放つのか、捨て切るのか、振り捨てるのか、が大事なポイントです。

 

  

 

膝を弛めて立ち、脱力します。

つま先は床を少し押すような気持ちで、踵は浮かないように気を付けます。

両手両足の尖端に意識を置き、血流を感じるようにします。

 

腕の力を抜き、自然に両手を左右に振ります。

背骨を軸にして、デンデン太鼓のように行います。

力を抜いて、遠心力で振られるようにするのがコツです。

 

無理に体をひねろうとすると効果がありません。

自然な動きで、無理なく、軽やかに、優しく、ゆったりと行います。

両手は振り止まったところまでで折り返します。

目はゆったりと周囲を観るようにして、どこかに集中することがないように。

 

自然な呼吸で、3分から5分行います。

身体が左右に向けられるときに息を吐くようにすると、後は自然に息が入ってきます。

 

(ご病気や体調不良等の方は、医師に相談されてからがいいと思います)