『米国の情報機関はロシア政府内に異変が起きつつある兆候を察知している。プーチン大統領が『除去』される可能性もあるのです。しかし、これが核の封印が解かれるきっかけになりうる」(防衛省関係者)

なぜならロシアでは「死の手」と呼ばれる核報復システムが稼働しているからだ。

「『死の手』は、人為的な操作をせずとも自動的に核を敵に浴びせられる自動制御システムです。冷戦中の'85年、敵国からの核攻撃を想定した旧ソ連軍が、確実に報復攻撃を行えるようにするために運用が始まりました」(軍事評論家の菊池雅之氏)

今なおロシアを守り続ける「死の手」は、何度も改良を経ている。運用開始当初は人間が発射ボタンを押す必要があったが、現在は司令部の非常事態を認識したAIが核使用の判断を下す。

その判断材料の中には、最高意思決定者の不在、すなわちプーチン大統領の死も含まれている可能性が高い。

彼の死を国家の存続危機だと判断した「死の手」が、ロシア各地に配備されている約1600もの核ミサイルを一斉に発射するのだ。』

 

冗談じゃないですね。

とんでもない話ですが、この辺りはかつて映画になった記憶があります。

 

 

「2001年宇宙の旅」のキューブリック監督が近未来の核戦争による世界の滅亡を描いた白黒映画です。米軍の司令官が無断でソ連の核基地の爆撃指令を発します。

それを知った大統領はソ連の書記長と連絡を取って破滅を防ごうとしますが、連絡が取れない爆撃機1機が目標に到達し核爆弾を投下します。それによりソ連の自動報復システムが作動して全面核戦争に。

 

この映画と同じ年にもう一つ名作が誕生しています。

 

「未知への飛行」

ヘンリーフォンダ演じる大統領が絶望と共に出す最後の命令が涙を誘います。(悲!!!)


「博士の異常な愛情」はブラックコメディでしたが、こちらはほとんどが狭い部屋でのやり取りだけで世界の運命を決する実にシリアスな作品となっています。私はこの方が心に響きました。


「未知への飛行」はポスターにもあるように、電話が重要な小道具になっています。というか、ほとんど電話のやりとりだけみたいな感じですが、それであれだけの息を呑む緊迫感を出せるわけですから、フォンダの演技もさることながら、脚本等も超一流だと思います。これだけの作品はちょっと他にはないでしょうね。凄いです!

 

ところで、ひと部屋という狭い空間を舞台にしているところは、あの有名な「12人の怒れる男たち」を思わせます。そちらも主演はヘンリーフォンダでしたが、流石です。