史記が他の多くの歴史書と異なるのは、勅命によるものでない点です。
この書は清の乾隆帝の代に中国の正史と定められました。
司馬遷は凡そ1900年の歳月を経て、ようやく評価されたことになります。
たとえ個人の業績であっても、本当に価値のあるものであれば、いつか世に認められるということを実証する好例だと思います。
史記を読まれたい方には、平凡社の中国古典シリーズをお薦めします。
中国の歴史書では他に、
「漢書」(班固著)、「後漢書」(范曄著)、「三国志」(陳寿著)、
「春秋左氏伝」(左邱明著)、「十八史略」などが面白いでしょう。