製作、監督、脚本、主演：チャールズ・チャップリン。
彼自身の記念すべき最初のトーキー作品がこれです。
第二次大戦中に米国で大ヒットした作品ですが、今見ても新鮮な感じがします。
いつの世にも、独裁者はいるものですが、この作品ではヒトラーとムッソリーニを風刺しています。チャップリンもあの殺伐とした時代に言いたいことはたくさんあったことでしょう。
それを、この最後の演説で真摯に語っています。
ハンナへの呼びかけも心に響きます。
この作品を見るなら、彼の代表作のひとつ「殺人狂時代」もお勧めします。この二つの作品で、彼は独裁者と戦争を痛烈に批判しています。彼の思想には中国の墨子や荘子の影響が強いようで、それはこの二つの作品にもあらわれています。