「地球にはすべての人を包む豊かさがある。」

『独裁者』チャールズ・チャップリン

 

この映画「独裁者」が上映された1940年頃 世界の人口は23億人でしたが、 あと30年を待たずに97億人を超すと言われています。そうなりますと、なんとも困ったことですが、 その頃の地球は全人類を養うことができそうにありません。

 

https://www.unic.or.jp/news_press/info/33789/

 

 

近年食糧不足と価格の高騰を起因として、発展途上国各地で暴動や略奪が起こっていますが、 近い将来、それは全世界的に起こりうるかも。

 

ところが、そんな危機的状況の一方で 日本は年間5500万トンの食料を輸入しながら 毎年輸入食糧の約3割を廃棄しています。

 

世界で凡そ8億人が飢餓に瀕している現状からみれば、これはとても許しがたいことだと言えます。何故ならこの廃棄食料は、もし発展途上国ならばおよそ5000万人が一年間に食べる量に匹敵し、また世界の食糧援助量の3倍以上になります。

 

ところで

「日本は食糧自給率が低い」とはよく聞く話ですが、政府の発表はそのまま信じない方がよさそうです。

 

なぜなら日本の食糧自給力の計算は、世界で唯一「カロリーベース」なのです。 そのため、他国とそのまま比較することができないのです。

  

なぜ世界基準を採用しないのか?

その辺りに、省益に絡む何かを感じざるをえません。 いずれにせよ自給力云々を言う前に 廃棄食糧について、何らかの対策を打つべきでしょう。 

 

 

この本によると「年生産額8兆円はアメリカに次ぐ先進国第2位。食糧危機と農家弱者論は農水省によるでっち上げ」だそうです。

それにしても、世界第5位の農業大国だとは知りませんでした。