中国古代の養生法をご紹介します。
流派によって様々なアレンジがあるようですが、私が習った方法は以下の通り。
「吸月精法」は「雲笈七籖」に掲載されていて、十一世紀以前から流行ってきた行気法です。
精気神を安定させ、生命力を高めるのに役立つとされています。
月光浴も兼ねていますので、とても気持ちが鎮まります。
体を締め付けないようなゆったりとした服で、満腹時を避けて行います。
(できれば空腹時か食間に)
月が上ぼる時、月が中天にある時、月が沈む時に。
一日3回あるタイミングのいずれか1回でも構いません。
呼吸は全て鼻で行います。
月を見つめながら、両足を自然に開いて立ちます。
膝を緩めて、少し曲げ気味にします。周りに緑があるとなおよいのですが、マンションのベランダなどより、地面に接している方がいいです。気持ちを静かにし、全身をリラックスさせます。下に向けた手の指先に血液が集まるのを感じてください。
指先の血管の脈動を感じつつ鼻で息を吸いながら、掌で月の精気を抱くようにゆっくりと両手を水平に上げてきます。
大きな月の気の塊を抱えたところで、息を吐きます。
鼻で息を吸いながら、鼻と掌から月の精華(清らかな気)を吸い込みます。そして鼻から息を吐きながら、全身の毛穴から邪気(体内の濁った気)を吐き出すようにイメージします。
ゆつたりと静かに9回ほど続けます。
最後に鼻から息を吸い、吐きながら両手を下ろします。
気を静めて、丹田を意識します。鼻で3呼吸。
女性に、より効果があるとされています。