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ヤラレタ![]()
読み終わった直後の感想はこうだった。
カンゼンニ、ヤラレタ
私はグロテスクに続いて読んだこの本で
桐野夏生ワールドに頭のてっぺんから足の先まで
ずぶずぶに浸かって溺れてしまった![]()
amazonで全作品を大人買いしようと思ったけれど
野原野枝実や桐野夏子というペンネームで書いている作品もあり
ものすごい数に・・・
やはり、今までどおり浜松町の“dan”で少しずつ買い貯めて行こうと思う。
しかも、全作読破を目指します![]()
大型連休にならなかった今年のゴールデンウィーク。
数年前、今井浜温泉に行こうとして大渋滞にはまり
行きは7時間半、帰りは9時間という恐るべき移動時間を費やした。
ハワイかっ![]()
膀胱炎勃発ですよ!
小田原過ぎて真鶴に向かう橋の上で
放尿プレイに目覚めるトコでしたよ。・°・(ノД`)・°・
まあ、その苦い経験からGW遠出恐怖症になっちまいまして
飲む
か読む
か、酒か桐野夏生か、の休みにしようと
ココロに決めました。
今から楽しみ![]()
本作ですが、99年・第121回直木賞受賞作。
故郷から逃げ出したカスミの愛娘が
奇しくも捨てたはずの北海道の地で行方不明になる。
母親ということを捨て、一瞬でも女として生きる道を夢見てしまった
自分への十字架。
流れる時の中で徐々に変化していく環境・感情。
それぞれの登場人物の立場になり一緒に一喜一憂してしまいました。
白熊目線で見るかアザラシ目線に立つか。
ライオン側なのかインパラの親子なのかってヤツです。
余命半年の元刑事とカスミの二人三脚の再捜査。
消えかかる命の炎。
人が生きる事って、人の命って、
無尽蔵にあふれ出る泉のようなものでは決してないんだと。
読み終わった後、
こう、いとも簡単に桐野夏生の虜になったワケを考えていました。
だけど、その答えはすぐに見つかりました。![]()
評論家が書いたあとがきの中にあったのです。
桐野夏生の小説世界には、「救いがない」ということ。
その評論家はこう続けた
「救済というようなごまかしを、一切振り捨てたところから氏は書き出している」
馳 星周にも東野圭吾にも救いはある。
けれども桐野夏生の世界にはそれがないのだ。
そして私は気が付いた。
桐野夏生に出会うまで、唯一私のバイブルであった花村 萬月。
そういえば彼の世界にもまた、救いは存在しなかった。


