玉蘭

                                  ☆☆☆


残念ながら、桐野夏生作品の中ではイマイチな方に入れさせていただきます。しょぼん。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。



勿論桐野語録は健在で、仕事中も早く続きが読みたくてウズウズしてたんですが


一箇所どぉしても引っかかちゃったんですよね。。。。゚(T^T)゚。


そうすると、全体の流れさえも安っぽく思えちゃって・・・


ホント残念でなりませんダウン



地元ではキレイな方で勉強もでき、ちやほやされていた有子。


沢山の夢を胸に出てきた東京では、自分レベルの女は履いてく腐るほど存在する。


東京の生活に疲れ果てた有子は、編集者の仕事も恋人も捨てて上海留学を選ぶ。


そんな彼女の元に大伯父質(ただし)の幽霊が現れ、有子は、70年前、


彼が上海で書き残した日記を紐解く。


玉蘭の香りが現在と過去を結び、有子の何かが壊れ、何かが生まれてくる・・・。



昭和20年代、貨客船で働く質と、不安定な政情の中、


いつ内乱に巻き込まれるかさえわからない


ぎりぎりの暮らしをしていた「青い壁」という飲み屋の女、浪子の


細い細い糸を手繰り寄せるような儚い恋を描いた物語は秀逸で、


その時代だったからこそ吐かなければいけなかった嘘や


すべてを知った上での愛の形に、激しく心を打たれました。目メラメラ



じゃあ、何が引っかかったのかっていうと、


現在を生きる有子というオンナに対してなんですが、


自分と重ねた、というのが要因かもしれません。



地方から、夢や希望を沢山携えて上京したのに


自分の思い描いた道とのギャップや、


東京戦争(有子はそう呼んでいた)で戦う自分の唯一の見方だったはずの彼氏の裏切りを知り、


リセットするため新天地を上海に求める三十路を過ぎた女。


新天地を求めたはずの上海で、またしても思い描いた道とのギャップに苦しみ


他人や他人との距離感、性の解放などにより壊れてしまった有子。


もう、ここが納得できな過ぎて、感情移入しすぎちゃって、腹が立ってしまいました。


有子、弱すぎパンチ!

悲劇のヒロイン?辛いのは自分だけみたいな顔しちゃって、


そんなもん、東京戦争最前線で戦う女たちなら大なり小なり誰でも経験しとるっちゅーの。


っつーか「壊れる」とか、簡単に言いすぎなんです!!


壊れてんじゃなくて、楽な方に逃げてるだけじゃんDASH!

で、壊れた結果がアレですか・・・

愛する桐野夏生さまぁぁぁ

        .。::+。゚:゜゚。・::。.        .。::・。゚:゜゚。*::。.
      .。:*:゚:。:+゚*:゚。:+。・::。゚+:。   。:*゚。::・。*:。゚:+゚*:。:゚:+:。.
ウワ━.:・゚:。:*゚:+゚・。*:゚━━━━゚(ノД`)゚━━━━゚:*。・゚+:゚*:。:゚・:.━ン!!
  。+゜:*゜:・゜。:+゜                   ゜+:。゜・:゜+:゜ 


それにね、物語に登場する質は、実在した作者の実の叔父であり


作者自身、叔父の失踪を元に玉蘭の構想したらしく


本作に対する作者のものすごい思い入れが伺えるのですが


だからこそ、ちょびっと客観性にかけているような、腑に落ちないもどかしさを感じました。



ちなみに余談ですが、桐野小説には今のとこ100%「三和土(たたき)」ってコトバが出てくるんです。


初めて読んだ時は「何だ?」と思ってGoogleで意味を調べました。グッド!べーっだ!

                        白蛇教異端審問

                                  ☆☆☆☆



超~面白かったアップアップアップ



小説にはない“生”桐野夏生の肉声を聞いているようなエッセイラブラブ


ショートコラムにはじまり直木賞受賞後などを綴った貴重な日記に


エッセイや書評・映画評など盛沢山。


中でも圧巻は最後に記されているこの本のタイトルでもある「白蛇教異端審問


自分を理不尽に攻撃してきた者へ感情むき出しの反撃。メラメラメラメラメラメラ


普通の大人はまずやらないね。γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ


目をそらしたり聞こえないフリをしている方が断然楽なんだもん。


だって、いちいち真っ向勝負を挑んでいくのって、すごいパワーと情熱が必要だし。


けれど、作家・桐野夏生という人物は自分の信念を優先し


それによって批判されたり揶揄されたとしても不幸にもガチンコ勝負しかできない


真っ直ぐな、しかし不器用な人だとハッキリ証明された!!


売られた喧嘩は買いまっせ的に捕らえられかねないが


読み手側に伝わる作家に流れる自分と同じ赤い血、


脈打つ躍動感溢れる“生”の桐野夏生はとても魅力的でした。恋の矢恋の矢恋の矢


遅ればせながら私は白蛇教の熱狂的な信者になってしまいましたよ~


しかも、東野圭吾氏を巻き込んでの大人の喧嘩


本当に面白くってしょうがなかった。о(ж>▽<)y ☆


自分の意に反して勝手に巻き込まれてしまった東野圭吾氏に


同書のあとがきを依頼し書かせている点も、さすが桐野夏生クラッカー


良い意味逆の意味でもオンナの部分丸出しですね。


こんなあからさまにできる神経をお持ちの方って、そういませんにひひ


未来永劫、どんな大どんでん返しが起こっても


この人だけは

絶対に敵にまわしたくない


(°Д°;≡°Д°;)



そして、早速この本に書評が出ていたものや話題になっていた本を

amazonで大至急購入!


例えば

レイナルド・アレナス「夜になるまえに」

谷崎潤一郎「鍵」

林芙美子「浮雲」

吉行淳之介「夕暮まで」

ect...



今から読むのが楽しみで楽しみでしょうがありませんニコニコ

                        魂萌え!

                                  ☆☆☆



この小説に辿り着くには、私は2~30年早かったですあせる


ジャストうちの両親の年代の物語。音譜



定年を迎え、これから二人で穏やかな老後を過ごして行こうとしていた矢先


心臓発作によりあっけなく逝ってしまった夫。


その死後、次々に明るみに出る秘密・・・


何十年も連れ添った相手の、一体何を見てきたのだろうと


自分を責める思いと、裏切りを許せない憤り。


そして、一人で「老い」を生きていかなければならない未来への不安。


音信普通だった息子が一度も会ったこともない妻と子供たちを連れての突然の帰国により


同居や遺産相続を迫られたり、友達のアルツハイマー疑惑。


還暦を前に、少しずつ自分を解放していく残された妻は


今まで知りえなかった様々な新しい人間関係に翻弄されつつ


女としての自分を取り戻し始める。



そうなんですよね~

還暦と言えば赤いチャンチャンコを着て


「おじいちゃん、おばあちゃん、長生きしてねアップというイメージですが

実際は年を重ねた大人の男と女ラブラブなんですよ。

こういう言い方が適切かどうかわからないけれど

まだまだバリバリの現役なんです。


先日、1年前に還暦を迎えた父に


母が死んで一人になった時の事もちゃんと考えておくようにと電話で話したら


「俺はまだ老人じゃないぞ、もしそうなってもその辺に捨て置け!」


とマジ切れされてしまいました( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚


還暦を迎えた母親も、お風呂上りに毎日腹筋してるらしく


「父さんに最近太ったって言われちゃって~♪」目


なんて可愛らしい事言ってました。

腹筋なんて、私もしてないよあせる


っつーか、少しは見習わないといけないかも・・・汗


そうなんですよね、年寄りだと思って勝手に気を使ってるのはこっちの自己満足で


「美しくありたいし、恋だってしたいメラメラ


そういう思いに年齢なんて関係ないんですよね。



巻末の解説で星野智幸氏は


「小説を読みながら、こんなにぼろぼろ泣いたのは何年ぶりだろう」

と記しています。


まだまだ未熟な私は

えっ!?

どこが泣き処だったの!?!?なんて驚愕しちゃいましたが・・・



30年後、


再びこの小説に辿り着いた時、


私は涙を流せるのだろうか(・・。)ゞ