「はぁ‥」

由基は、打ち合わせ中のクライアントが携帯に
出るため、席を外した途端深い溜め息をついた。

今朝、由基は上得意のクライアントから急な
呼び出しを受けていた。


由基は、昨夜の麦子との会話を思い出した。

帰国できることを嬉しそうに話す麦子。
今、思い出すだけでも由基の顔に自然と笑みが浮かぶ。

~そんな麦子にいつも悲しい思いをさせてしまう自分‥

「このままだと今日もだな‥」

由基は今朝から何度目かの、携帯から聞こえてくる
「電源が入っていないため~」というメッセージを
聞きながら呟いた。

麦子と連絡が取れなかった。

彩人に間に合わないかも知れないと出迎えを
頼んではいたが、迎えに行ってやりたかった。

いや、行きたかった。

「1時間切ったな」

由基がそう呟いた時、

クライアントが「すまんすまん」と片手を
顔の前にやりながら戻ってきた。

(おせーよ)


~~
麦子はキャリーバッグと森川(荷物要員)を
引き連れ出てきた。


彩人は麻里、周平、渉と共に

「おかえり~麦子」

と書いたボードを、周平が持ち、待っていた。


「遅いな‥もう出てきてもいいんじゃないか」

彩人が麻里に向かってそう言った時、

周平が叫んだ。

「麦子ーー」

ボードを激しく左右に振りながら麦子に向かって
走り出した。

彩人ら3人もその後をゆっくりと続く。


麦子は自分の名を呼ぶ声に振り返った。

「由基‥」

由基‥の姿が‥ない。


「周平、みんな」

麦子は少し微笑みながら、4人の顔を順々に
見ながら歩み寄った。

抱きつこうとする周平を彩人が制してる間に、
麻里が麦子に「おかえり」といいながら抱きついた。
麦子は麻里の肩越しに、由基を捜した。

「由基‥」



~~
☆ごめんなさい。いつ会えるんじゃい!
ですよね。もうすぐです。。

あれから3年‥

アメリカ研修を無事に終えた麦子は、台北行きの
飛行機に乗っている。

そんな麦子は今、夢の中‥ZZzz....

なぜって、帰国できる♪(=由基に会える)
あまりの嬉しさに昨夜は一睡もできなかったのだ。



~~
麦子が夢の中にいる間に、麦子&由基のあれから
3年を掻い摘んで。

麦子の最初の1年は、英語を習得するために語学
学校に、あとの2年は大学に通った。
その間、現地の会社での研修も行っていた。      

(超多忙‥麦子頑張ったのね)

だから、麦子は以前通っていた大学の3年生に
編入することになるのです。


そして、由基。

社長とふたりであの小さな会社を盛り立て、今では
従業員を数人雇えるまでになっていた。
由基は室長になっている。

そんな夢を追い続ける由基。
一時、休学していた大学を忙しい中、
時間をやりくりし卒業もしていた。

(できる男だからね)
~~



「もうすぐね」

夢から目覚めた麦子が遥か遠くに見えてきた
台湾の地に目を向けながらつぶやいた。

「あっ」

慌てて鏡を出し髪を整え始める。

由基の休みに合わせ、帰国の日も決めた麦子。
由基の顔を見たら‥きっと走り出してしまうだろうと、
とびっきりラブラブな再会を思い浮かべてる~(*^.^*)

(きゃーいいなぁ‥)


この3年、休暇になると台湾に帰ってきていたが、
由基と水入らずという訳ではなかった。
忙しい由基の邪魔をする麦子ではない。
由基が仕事の間は、雄三郎や彩人らと過ごした。

だからもうーこれからは、例え忙しくても由基の
帰りを待っていられるのだ。

鏡の中の麦子の顔は緩みっぱなし‥

(喜ぶなっていう方が無理だよね)


さぁ到着‥



~~
☆て、こんな感じです。。。
 (  )書きでぶつぶつと心の声が時折り
 登場する予定です。おつき合いくださいませな‥
 読んでくださって感謝です。。
今日からぼちぼち‥ちょこっとずつ妄想物語を
載せ始めようと思います。

創作小説書いてらっしゃる方、たくさんいらっしゃい
ますよね。皆さん、上手いなぁといつも感心しきりな
私なので、正直自分はどうなの?って思いますが、
「ろまんす~」その後を自分なりに楽しみながら
書いていきたいと思っています。
ですので、設定等諸々私なりの自己解釈です。
私の物語を読んでくださる方の中には、違和感や
嫌悪感を感じてしまわれる方もいらっしゃると
思います。その場合は、当ブログの存在を速攻
お忘れになり、数多くある素晴らしい他のブログの
方に退避くださいませ。


では、麦子帰国から始まります。



☆長くなってしまったので、また別の機会に私の
華流・韓流歴話をさせていただこうかなと考えて
います。よかったら読んでくださいね。