9月11日(月)。
重鎮作家の硬小説と呼ばれる超有名作品、読了しました。
「沈黙」
キリスト教弾圧時代の日本、長崎。
ポルトガルの司祭のもとに、司祭・フェレイラが拷問の末、棄教し、日本人として生活しているという手紙が届く。自分の命を賭してキリスト教布教のために日本に渡ったフェレイラ氏がなぜ。ぬぐえない疑問を晴らすために、ロドリゴ、ガルペの司祭2人が日本に渡る。
危険を冒して渡った禁教の地で2人が目にしたもの。
あまりにもむごい弾圧と拷問。しかし、どんなに祈りをささげても神は「沈黙」をしたまま。
苦悩するロドリゴについに、拷問の時が。そしてフェレイラ氏に関する事実が明らかになる。
物語は手紙での語り、一人称主観、客観描写と移り変わり、ロドリゴの苦悩、そして究極の決断。
かなり難しい表現や語彙が出てきますが、内容の重さにいったん引き込まれるとグイグイ読めるかと思います。
人間の苦悩にどっぷりつかれると思います。
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