つまり……あるかも知れない可能性を追うというよりは、無いことを確認するという作業ね。

そのために、近場を全部回ろう、と。まあ箕面くらいまでは行っても良かったかもしれないが、そうなると少なくとも最後の一つは無かったことになるのが……まあいいや。
というわけで、ここで今回の収穫。

No.065:George Szell: Cleveland Orchestra『Dvořák: Symphony #8』 ¥550
これと次のは宝塚安倉店で購入。調べてないし調べる気も無いけど、年内で一番買った店じゃないかな。今年もお世話になりました。来年もヨロシク(笑)。
まあその前に寄った鈴蘭台とか三田寺村とかでも割と惜しいのはあったんだが。特に後者……ぜひ買って聴きたくはあるけど値段がな、という。次買う盤にするかも怪しい。
廉価の棚を見てて、セル・クリーブランドのバルトークにまず目が留まり、でもよくよく調べたらもう持ってるやつだったので、ちょっと落胆しながら目をやった先にあったのがこの盤。
DVORAK:SYMPHONY NO.8 Szell/The Cleveland Orchestra ドヴォルザーク:交響曲第8番セル指揮クリーヴランド管弦楽団
ドヴォルザークの第8番……盤を替えて聴く度に「ああ、良い曲だ」という新鮮な感慨が生じる……つまり前回聴いた分の記憶が無いという事なのだが(苦笑)。
前にジュリーニ・コンセルトヘボウ盤で聴いた時に、大名曲やんと思った、そのスケール感はそのままによりエネルギーを感じるような演奏。また最高記録が更新された感じ。
セルの亡くなる年の録音という、その印象補正があるのは正直否めないが、それこそ同年の東京ライブに通じるものがあると思う。渾身の一振りというか。
No.066:Eugen Jochum: Staatskapelle Dresden『Bruckner: Symphony #7』 ¥550
前回に引き続き、今回の本命盤もブルックナーの第8番だった。が、まあそうそう良いのは見つからんだろうという事で、買うに際してのハードルは少し下げていた。
ちょっとでも面白いと思ったら、買い。正直前の盤もそうなのだけど、この盤は特にそう。
ヨッフムのブル7……既にベルリンフィルの盤を持っていて、そこそこ愛聴していたりもする。ドレスデンとの録音は相対的に評価が高くなく、買い増しするならもっと晩年のライヴ盤とかだろうと思わなくもない。
一方で、今回第8番を聴こうとなったきっかけがヨッフム・ドレスデンの盤だったので、主だった曲をその組み合わせで持ってても良いかなという気持ちもあった。
Bruckner - Symphony No.7 Jochum Dresden
直近でカラヤン・ベルリンフィルのグラモフォン盤で同曲を聴いて、思った以上に速いテンポで進むなと思ったのだけど、今盤はかなり深い呼吸での開始から途中で同じくらいテンポが速くなったりする。その他色々仕掛けがあって、自然体の演奏が尊ばれるブルックナーとしては異端ではあるのだけど、何だかんだ許せる……という評価が某サイトでされていて、僕もそれに準じます。
No.067:Günter Wand: SWR Symphony Orchestra Stuttgart『Bruckner: Symphony #9』 ¥330
伊丹昆陽店で購入。これは手に取ってから買うまでに結構悩んだ……が、今にして思えば何を悩んでいたのかよくわからない(苦笑)。確かに全然狙ってはいない曲目ではあったけれども、何せこの値段だ。
Symphony No. 9 in D Minor, WAB 109 (original 1894 version, ed. L. Nowak) : II. Scherzo
ギュンター・ヴァントのブルックナーも徐々に揃い出してきたな。出来ればベルリンフィルか北ドイツ放送響で全部持ちたいところだけど。
演奏についてはまだとやかく言わないが、第2楽章で俄然盛り上がった。ブルックナーのスケルツォは格好良いわ。
で、同じ店で書籍コーナーを回っていたら……。

番外編:アレクサンダー・ウェルナー 著, 喜多尾道冬/廣瀬大介 訳『カルロス・クライバー ある天才指揮者の伝記(上)』
ここ最近ずっと探してたヤツ。まあ姫路のブックオフに置いてるのは知ってて、もう次こそは買おうと思っていたのだけど、今回多分それより安値であったので、瞬時に買い……さっきのCDの5倍くらいの値段だけど(笑)。
……いや、て言うかね。

値札間違ってますよ!(笑)
実はこの前のカラヤンのマーラーも、ワルターの『大地の歌』の値札が貼られていたのだけど、全然別の店で立て続けにこれ、どうなの? いや僕的には全然問題ないというか、多分そのおかげで安くなってるんで全然アリなんだけど。
これから読むのだけど、恐らくは一気にスターダムにのし上がり天才の名をほしいままにする姿が描かれる上巻に対して、下巻……手に入れたい気持ちと、読むのが怖い気持ちが交錯するな。ジャコ・パストリアス程じゃないにせよ、暗転するんだろうなあ……。
で、それはそれとして……『ムラヴィンスキーと私』も読んでみたいな(笑)。
No.068:Hans Knappertsbusch: Berlin Philharmonic Orchestra『Brahms: Symphony #3; Haydn: Symphony #94』 ¥330
の、前に。

番外編:許光俊『決定版 交響曲の名曲・名演奏』
三宮センター街店で購入。CD2枚分の値段で、これはちょっと迷ったけど、結論から言うと買って正解だった。ちなみに奥付を見ると今年の二月発行。最新も最新で、そりゃ高いよなと。
許光俊という評論家の著作も順調に増えてるな。「読んだら聴きたくなる」という帯の文句は正にその通りで、多分この本の影響で買う盤は今後あると思う。
で。

遅めの夕食をとった後で、伊川谷店に着いた時にはもう閉店間近。最後の最後ってことでハードルも俄然下がったが、カラヤンのバッハ、シューリヒトのブルックナーと悩んで購入したのがこの盤。他の二つはどうせ他でも手に入るだろうと思えたが、この盤はちょっとその保証もなさそうだったので……とか言って、次ユニオンに行ったら置いてそうな気もするが(笑)。
ブラームス:交響曲第3番:クナパーツブッシュ/ベルリン・フィル (1950 11)
「片手で地球をひっくり返したような」というのは、ある評論家がクナッパーツブッシュの『グレイト』を評した言葉だが、この盤の冒頭を聴いた瞬間にそれが頭を過った。
そして思ったのだけど、ブルックナーはなるべく良い音で聴きたいと思うのに対して、ブラームスは必ずしもそうではないなと。フルトヴェングラーもそうだけど、古いモノラル録音の音がむしろ迫力を増している気がする。
これが、今年最後の一枚になる……の、かな?(苦笑) 流石にもうブックオフに寄る機会も無いとは思うのだけど……仕事帰りに、最寄りの店で、思いがけない出物があれば、まあ、うん(苦笑)。
無いものは無い、それをはっきりさせただけのツーリングだった。まあそれはそれで楽しかったし、意義はあったと言えるけど。
来年あたり、あるものがあるところに行きたいと思っている。それがどこかと言われたら……。