走っていない間にひとりでに評価が上がってゆくというのは、競馬において別段珍しいことでもない。
現時点で、レイデオロのそれが過剰であるかどうかはともかく、過去最大値を記録していることは恐らく間違いない。
2017/05/28 第84回 東京優駿(日本ダービー)(GⅠ)【レイデオロ】
オークスよりも2秒以上勝ちタイムが遅かったダービーの内容から、今年の3歳牡馬は兎角世代レベルについて揶揄されがちであった。僕自身、夏競馬の中長距離条件戦の結果が振るわないと思えたことから、その意見に与しかけたこともある。
ただ、その後の皐月賞2着馬やダービー2着馬、さらに夏競馬で勝ちあがった組が次々と活躍するに至って、さすがにその考えは改めた。
ただ、レイデオロの評価に関しては一貫している。少なくとも5着に負けた皐月賞のその直後から。いやその皐月賞にしたって、評価を下げたのはローテーションだけが問題だったのであって、実質的にはそれこそ去年の暮れくらいから薄々とは思っていたのだ。
この馬が、最強なのだと。
2017/09/24 第65回 神戸新聞杯(GⅡ)【レイデオロ】
ペルシアンナイトにもスワーヴリチャードにも、キセキにもサングレーザーにも、直近の対戦で勝っているという戦績以前に、ダービーのレース振りがそれを確信させ、神戸新聞杯がより強固に裏付けた。
勿論それは、飽くまで「この世代の中では」の話であって、たとえ「この世代」が上の世代と比べて揶揄されるほど見劣りはしないのだとしても、それが今回のレースでレイデオロが即通用するということとイコールで結びつきはしないというのは判っている。
結局のところ、今のレイデオロには未知数の部分、試されていない可能性が多く残っている。残りすぎていると言ってもいい。そこにどのような値を入れるのか、それが賭けるに値するものなのかは、見ているこちらが判断するしかない。
まあ少なくとも、ダービーの時のような無理目な仕掛けをする必要は無いのだろうと思うが。