競馬雑感 ――全てを失うために全てを手に入れようぜ―― | Everyday People Dance To The Music

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日々人は音と共に踊る

今更ではあるけれども、ドゥラメンテの故障・引退について思ったことを書く。


ドゥラメンテ 皐月賞 2015

ドゥラメンテを考える時、どうしてもルーラーシップが僕の中で二重写しになる。
同じ馬を父に、同じ馬を母と祖母にそれぞれ持ち、同じようにスケールの大きさを感じさせる走りを見せていた2頭が、辿った馬生はしかし好対照だった。


2012年 クイーンエリザベスⅡ世カップ(GI) ルーラーシップ

ルーラーシップがなかなか勝てなかった大レースを5歳春に海外で圧勝したのに対し、早々と3歳春にGⅠを勝ったドゥラメンテは5歳を走ることすら無かった。
今、この2頭を並べて語る向きがどれくらいあるのか判らないが、少なくとも僕の中で、両馬のスケールはほぼ同じぐらいだったのではないかと思っている。それを一方は時間を掛けて完成に導いたのに対し、後者は血統表に付加されたサンデーサイレンスの血ゆえなのかどうか、その過程を良くも悪くも凝縮してしまったのだ、と。

まあ何と言うか……例によって上手く言えないのだけれども。
皐月賞のレース後、多分僕はドゥラメンテはどこまで行けるのだろうと思っていたわけだけれども、或いはあのレースこそが、その終着点がそう遠いものではないということを暗示していた、とすら言えるのかもしれない。
あのパフォーマンスはピークに達した馬にしか出来ない、後はもう如何に落ちてゆかないように保てるかだけなのだ、と。



まあそれでも、時にそんな想像を超えるような馬が現れるから、競馬を見るのをやめられないのだけれど。