今年のクラシック戦線は牡牝共に無敗の重賞勝ち馬が複数いて、それらが予想の中軸を占めそうと言う点で共通している。
中でも恐らく最大の注目事となるのは、「ルージュバックがどれほどの物であるのか」であろう。牡馬混合中距離の重賞で3歳春に勝つというのは、勿論それ自体稀有な例であり、そこから当座の目標を牝馬クラシックに定めた以上、確勝という評価を得るのが当然とも言える。
が、果たして本当にそうだろうか。
スティルインラブ 桜花賞 2003
牡馬混合の中距離戦のみ3戦3勝というと、どうしてもアドマイヤグルーヴを思い出さずにはいられない……が、今見返すと春2冠はとにかく出遅れが痛かったのだった。
しかしスタートを五分に出ていても、この時のスティルインラブに勝てたかどうかは微妙な所だろう。オークスはともかく、桜花賞への適性は明らかにスティルインラブに分があったと思う……と言いつつ、しかし当時僕はスティルインラブ軽視で負けた記憶が(苦笑)。
もとい。
勿論アドマイヤグルーヴとルージュバックを単純に比較は出来ない。若葉Sハナ差辛勝のアドマイヤグルーヴに対し、ルージュバックはきさらぎ賞を完勝しているのだから。
ただ、多頭数も、マイルも、急坂も経験していないという弱みがあるということもまた事実だ。その不安要素の質と量と言う点では両馬に殆ど差は無いと思えるし、それらが結果として重くのしかかってきたとしても不思議は無い。
少なくとも桜花賞という舞台により相応しい馬が他にいると僕は見ている。
逆に言えばここを勝たれる様なら、今年の牝馬路線の趨勢はその時点でほぼ決してしまうだろう。