弟の部屋にあった自分の私物を整理していたら、大量のカセットテープの入った缶が出てきた。
主に小~中学生時代にかけて、音楽の記録媒体といえばカセットテープだった。最寄のツタヤでCDをレンタルしては録音して聴いていた。
当時主に聴いていたのはチャゲアスだったが、BEAT EXPRESSというソニー系列のオムニバスアルバムのシリーズを何故か集めていて(親が、だ)、むしろそちらの方が記憶に残っている。
例えば、こんな曲が入っていた。
吉田美奈子 GIFTED
鈴木トオル 砂漠の熱帯魚
草原に行こう
当時においてすら1周以上流行から遅れていた、しかも大きなヒットになったわけではないそれらの曲は、今聴いてみると新鮮に響く……ということはなく、ただただ懐かしいだけだった。
そして、心の中の柔らかい部分が疼くような、そこに打ち込まれた楔が蠢く様な、痛みとは言わないまでもそれに近いような感覚。
同じような年代で同じような曲を聴いて、同じような感傷を抱いている人がどれくらいいるのだろうか、と思う時、「音楽を他人と共感する為のツールとして用いない」という僕の信条は、この辺りに端を発するのかな、と思う。
……その上で、「音楽で人とつながりたい」という欲求も無いわけではないから、ややこしいのだけど(苦笑)。
そんなことを考えていたら、眠れなくなってしまった。