個展をします。
〈お知らせ〉
11月3日(木)より9日(水)まで 京橋のギャルリー・コパンダール(京橋2-7-5)
に於いて個展を開催します。御高覧くださいますようお願いします。
油彩と水彩などの小品を陳列します。
今度の個展では屋根の風景を多く出品しようと思っています。
絵を描く人の根底には幼少時の記憶「原風景」が関係している方が多いと
思います。
私の場合は 大自然の中で育ったというわけではなく、密に建ち並ぶ家々や
その間の抜ける路地の記憶が小さな世界だったのだと思います。
長田弘氏が「風景は人の背景としてあるのではなく、風景が人間を作って
いるのだ。」と書いていますが、同感します。
小学生の頃、友達の家で遊んだ帰り道に よく迷子になりました。
いつも通る知っている道を帰ればいいのですが ふと それではつまらない
と思い、近道を探してみようとして そのうちに迷子になってしまうのです。
つい先日も埼玉県で夜、帰宅しようと自転車に乗りながら迷子になりました。
携帯は電池が切れ、大きな道路に出ると人家もなく店も開いていません。
「そのうちに知っている風景に出るだろう。」と漕ぎ続けました。
不安感というよりも不思議な夢の中みたいでした。住んでいる町の近くにも
全く知らない異次元のような世界があるのに驚きもしました。
しかし自宅に帰ってからこの話をすると 家人は「始まったのかな?痴呆」。
たぶん まだ大丈夫〜だと思います。
絵を描いていると「迷子」になった時と同じような気持ちになることが
よくあります。
「この道をこの方向に行けば出口に出られるはずだ。」と思い描き進みます。
もうすぐ個展ですが、迷子になっています。出口まで行けるかなぁ・・・?