実は凄い人 |  SHOKEI 'S TIMES

実は凄い人

夜中に一人で映画を見るは好きだが、作業しなからだと真剣に

観賞できない。そういう時は YouTubeにアップされている昔

の軽〜いTVドラマを流していることがある。

「暴れん坊将軍」や「遠山の金さん」や「裸の大将」など懐か

しい番組がいろいろ並んでいる。

 

見ていると「水戸黄門スタイル」というか 普段は普通の人だけど

実は凄い人だというのパターンがやたら多いと思う。

 

余談だが 「水戸黄門」で 黄門が「助さん角さん、こらしめて

やりなさい。」と嗾けてボコボコにされる下っ端の家来たちが

可哀想に思うことがある。この家来にもきっと家庭があるだろう

し、仕方がなく悪事を手伝っていただけの人も多いのだろうと

思うと時代は変わっても 下っ端は下っ端なんだと思ったりする。

最後に印籠を見せてパワハラでやっつけるのも今と同じだ・・・。

 

「裸の大将」は画家の山下清をモデルにした創作ドラマだが 最後

に山下清だと作品のサインを見せ、正体を明かして終わる。

桜吹雪の刺青の「遠山の金さん」も「暴れん坊将軍」の徳田新之助

も「裸の大将」もスーパーマンも月光仮面もみんな同じパターンだ

と思うと 変身願望は庶民の願い、庶民の夢なのだと思う。 

 

しかし「裸の大将」はちょっと気分の悪いドラマだ。知的障害者を

笑いの種にするのもよくないが それよりもこのドラマを制作して

いる人達が 山下清作品の良さを全く理解してないように思える。

山下清が「有名人で作品が高価だから凄い」としか言っていない。

これでは制作者たちは、ドラマの中に登場する金の亡者たちと同じ

ではないか。山下清を食い物にして視聴率を取ろうとしているだけ

で 山下作品を少しでも一般にわかるように解説したり、絵の見方を

示しても良かったのではないかと思う。とにかく山下清に対しての

愛情は全く感じられないドラマだと思う。

 

先日、私は4年ぶりに近所の歯医者に 行った。5~6年前に出来た

歯科で若い(40代?)院長が饒舌で治療技術も優れているのか評判も

随分と良くなっていて繁盛していた。 治療の順番になり座るとすぐ

に院長が来て「時々、 向こう側の道路を歩いている松波さんを 車の

中から見かけますよ。しょうけいさんがいる~って」とか親しげに

話しかけてくる。

普段、印象の薄いであろう私のことをちょっとでも覚えていてくれる

と言われたら悪い気はしない。一瞬「いい気持ち」になってニコニコ

した。「 私も実は ちょっと凄い人間なのかも~♪」と思わせられた。

でも考えれば 営業上の単なるリップサービスの一つなのだろう。

一瞬でもうまい営業言葉に乗せられてしまい、大したことでもないの

だけれど  一本とられたような気持ちになった。

私もカルチャーなどで多くの方々と接する機会があるので  そういう

小さな心遣いは必要なのかもしれないと思った。

 

考えてみれば、私の周りの友人、知人、生徒さんの中にも

「実は 凄い人」は 結構いるもんだと思う。

 

 

 

 

ニッポンの SHOKEI (照慶)は普通の庶民だが

アメリカの SHOHEI(翔平)はホント凄い人だね。

 

一文字違うだけなのに~   う〜む 残念侍。

 

 

 

 

 

おまけ

山下清さんは昔は あまり好きではありませんでした。

でも 最近 見直して興味が出てきました。↓画像