8/11『月夜の浜辺』と『エル・スール』 |  SHOKEI 'S TIMES

8/11『月夜の浜辺』と『エル・スール』

 朝から夏バテなのか気力なく、
締め切り迫った『ゴドーを待ちながら』をもとにした油絵を描いていましたが、
どんどんダメになってしまいました。

弱気になって絵を描くと、人に媚びるような説明的なカタい絵になってしまいます。
少し時間をおいて続きは また後日ということに・・・。

 その代わりに中原中也の『月夜の浜辺』を描きます。
中原中也の詩で一番のお気に入りは「蛙声」(在りし日の歌)ですが、
これはスケールが大きすぎて今回の仕事には不向きだと思いました。

 TVで水脈を探すシーンを見ていたら、
ふいにエリセ監督の『エル・スール』が見たくなり…
忙しいのにDVDを本棚から探し出して見ちゃいました。

この映画は映画館でも見たし、DVDを買ってからも何度も見ているけど
やっぱりいいですね~。私が一番好きな映画です。

 同監督の『ミツバチのささやき』の美しさもいいですし、
『マルメロの陽光』のダラダラ感も大好きだけれど・・・

『エル・スール』は冒頭の朝のシーンからまいってしまうんです。
光や色や音の使い方が素晴らしいというか・・
北の国の清涼な空気感の表現がたまりません。
いろいろな曖昧さ、不明確なところがあるけど、
むしろそれがすごく自然な説得力をもっていて気持ちがいい映画です。

 ちなみに私が好きな映画は、タルコフスキー『ノスタルジア』、
フェリーニ『81/2』、ジム・ジャームッシュ、ヴィム・ヴェンダース、
アキ・カウリスマキ、アンゲロプロス、
ベルイマン、イオセリアーニ・・・・小津安二郎。


 夕方から『月夜の浜辺』の油絵を6号と4号で描き始めました。
先日、行った銚子の海を思い出しながら・・・。

出来るだけ単純な構図の省略した絵にしていきたいと思います。

どうなりますことやら・・・

shokei’s time-4号
                制作中のF4号

shokei’s time-6号
                制作中のF6号